ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

「ワクチンを追って」

2021-06-26 | エッセイ
2021年6月26日(土)

今日は、土曜日だけれど、ダンスサークルはお休み。
リーダーさんが、昨日、2度目のワクチンを打ったそうなので、様子を
聞いたら、今日は、身体がだるいそうで、熱というほどでは無いが、
平熱よりは高いそう。
副反応でしょうね、お大事に・・。

さて、今日は、先日書いたエッセイを・・。
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「ワクチンを追って」

 令和三年五月十日、朝、七時に家を出て、歩いて十五分程の所にあるかかりつけの
胃腸科医院に行った。市のコロナワクチン予約が、やっと昨日から始まったけれど、
ネットも電話も、予想通り物凄い込み具合だったそうだ。だが、この医院は、市内でも珍しく、
通院している患者さんに限って、直接窓口でワクチン予約をしてくれるのだ。ありがたい。
 こんなに早くから人が来ているかしらと思ったら、とんでもない、もう列が出来ていて、
急いで並ぶと、一番の人は、五時半に来たと、列の前の方から噂が流れて来た。
私は、結局、三十六番だったが、これなら、もう大丈夫と、ドアが開く八時十五分まで、
持っていった折り畳み椅子で一休みだ。二人前の人は、椅子に座ってナンプレをしていた。
私も、自粛生活をナンプレで過ごしているので、そうすれば良かったと、ちらちら見てしまった。
それからも、どんどん人が来て、結局百四十五人も並んだそうだ。列のみなさんは、
「密だ、密だ」とか、「ワクチンの予約に来て、コロナうつったらしょうがないよ」とか、
ぶつくさ言っていた。それでも、その間、周りの人から、
「ここの先生は・・、先代の先生が・・、奥さんは・・、お子さんは・・・・」
と、いろいろな情報を教えてもらって、結構、有益な時間でもあった。だが、次第に日差
しが強くなり、ちょっと具合悪くなったようで先に待合室で休む人もでたりした。
時間になると、五人ずつ呼ばれて中に入り、奥の部屋の看護師さんに、一人ずつ書類を
確認してもらってから、二回分のワクチン予約票を渡された。
初回は、私の目の前の人まで、五月三十一日で、私から、六月一日。
それでも、本当にほっとした。
 医院を出たのが、九時半ちょっと前で、外には、まだまだ長い列が続いていたが、
私は、お先にと、一年三か月に及ぶ自粛生活の鬱屈が解けていくような晴れ晴れとした気分で
戻ってきた。
 後で聞くと、ネット予約に挑戦したラウンドダンスの仲間は、ほとんどダメだったそうだ。
だが、その週の週末に、同じ町の方のブログを見たら、なんと、私が予約したのとは別の
町内の医院も、コロナのワクチン予約を窓口で受け付けていると書いてあった。
こちらは、通院していなくても、大丈夫だそうだ。
これは、友人達に知らせないとと、早速、ラウンドダンスのお仲間でもある洋裁の先生に連絡した。
すると、彼女は、もうとっくに知っていた。町内にかなり口コミが広がっているそうで、
彼女と、ラウンドダンスの先生、お仲間のお野菜をくださるAさんなどが、もう並んで、
予約を取っていた。
だから、町内のラウンドのお仲間のうち、娘さんに予約を取ってもらった方二名、
ネットに繋がった人一名以外は、その医院で予約してきたそうだ。
「みんながワクチンをしたら、ラウンドダンスのサークル、秋には再開出来ないかしら?」
「集会所、ワクチンをしたサークルになら貸し出すよう、役員さんに頼もうか」
と、話し合い、笑い合った後、不意に、「津波てんでんこ」という言葉が浮かんだ。
 それは、東日本大震災の時にも言われた言葉で、
「津波の時は、一人一人で、まず逃げる」という意味で、
今回のことなら、さしずめ、
「ワクチンの予約は、一人一人で、まず予約に走る」かな。
 私がその「てんでんこ」組だったのだが、みんなで誘い合って予約したと聞くと、
「自分だけじゃいけない」と、私もその口コミの輪に入りたくなった。
いや、入らねばならない。 
 そこで、隣町の社交ダンスの友人にも教えようと、電話したが、
彼女は、婿さんと協力して予約に取り組み、婿さんが繋がったそう。
 隣町の洋裁仲間は、予約の電話が繋がらず、北九州の姪御さんが、ネット予約を
してくれたそうだ。
さらに、読書会のBさんにも電話してみたら、彼女は、予約活動をまだしていなかった。
「だって、全員分、ワクチン、あるんでしょう?だったら、急がなくても」
「そうだけれど、今の段階で遅い人は、二回目は、八月だよ。市の次回予約日を待っていると、
あなたの、予約日、もっと遅くなるかもよ」
と、言うと、「そんなに遅いの~」と慌てて、翌日、その医院に予約に行くと決めてくれた。
どうも、六月から七月初めには、打てると思って、のんびりしていたらしい。
 こうして、私も私の分の口コミで、ワクチン予約情報という種火を、次のトーチに伝えられた。
さあ、コロナ自粛の生活の出口が見えて来た。
その向こうに広がる、お仲間とサークルに集う暮らしまで、あと少し。
毎日押し寄せるテレビのコロナ関連番組にも、もう不安を抱かされるばかりではない。
私は、「ワクチン、わくわく」と、接種日を待っている。
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二回目を接種した人が、身の回りで、だんだん増えてきて、
今は、ダンスで組んで踊るまで、あと少し、ランチまで、あと少しと、
ワクワクしています。(^^)

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