風韻坊ブログ

アントロポゾフィーから子ども時代の原点へ。

アントロポゾフィー指導原理 (57)

2008-11-06 23:39:47 | アントロポゾフィー指導原理
57.
霊学の研究成果が示しているのは、死から誕生にかけて、人間は三つの「霊性領域」に属しているということである。それは誕生から死に到るまでに、人間が三つの自然領域、すなわち鉱物界、植物界、動物界に属しているのと同様である。(訳・入間カイ)

57. Die Ergebnisse der Geistwissenschaft zeigen, daß der Mensch zwischen Tod und Geburt ebenso Geistesreichen angehört, wie er zwischen Geburt und Tod den drei Reichen der Natur, dem mineralischen, pflanzlichen und tierischen angehört. (Rudolf Steiner)


この57項では、
「死後の生」における三つの領域と、
「地上の生」における三つの領域(自然界)との関係が示されます。

地球には、大きく分けて
この三つの領域があるといえます。

鉱物界というのは、生命をもたない無機物の世界です。
純粋に物質からなる世界です。

植物界というのは、生命はもっているけれども、
「感覚」(神経)がまだ発達していない生物の領域です。

動物界というのは、生命をもち、
さらに神経系を発達させた生物の世界です。
つまり、そこには神経とともに「内面」が発達しています。

人間は、この地球を
そのような鉱物、植物、動物と共有しているわけです。

それと同じように、
死後、人間は、
三つの「霊性領域」にかかわることになります。
そして、それらの領域がそれぞれ、
地上の鉱物界、植物界、動物界に対応しているのです。

それでは、その三つの「霊性領域」とはどういうものなのか。
そこで人間は、
どんな存在たちとその三領域を「共有」しているのか。

次の項からは、
この「地上の生」と「死後の生」の
それぞれの三領域の関係を詳しく見ていくことになります。

そして、その理解を踏まえて、
人間の運命やカルマの問題に近づいていきます。

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1 コメント

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Unknown (きんもくせい)
2012-11-01 21:46:59
久しぶりに、ふと開いてみたら更新されていて嬉しかったです。3月うさぎのティータイムを読んだときから、おんなこどもの復権という言葉が印象に残っていました。
私は、こども時代に関わる仕事を一生の仕事としていますが、そこでぶつかる多くの困難は大人、社会との関わりで、時にくじけそうですが、先日、幼児に勇気って何だか分かる?と聞いてみたら、「知ってるよ、力ってことだよ」とか「あきらめないことだよ」という返事が返ってきました。こどもから教えられることばかりです。これからの更新を楽しみにしています。
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