風韻坊ブログ

アントロポゾフィーから子ども時代の原点へ。

アントロポゾフィー指導原理 (52)

2008-11-01 03:45:10 | アントロポゾフィー指導原理
52.
死から新たな誕生までの「生」は、いくつかの期間に区分される。それらの期間を、カルマ形成との関わりとともに扱う必要がある。 
このカルマ形成を《どのように》扱うかが、これから先の指導原理の内容となるだろう。(訳・入間カイ)

52. Es sollen die Epochen im Leben zwischen Tod und neuer Geburt mit Beziehung auf die Karmabildung behandelt werden.
Das «Wie» dieser Behandlung der Karmabildung soll den Inhalt der weiteren Leitsätze bilden. (Rudolf Steiner)


ここでシュタイナーは、
意識的に「カルマ」という言葉を使っています。

これまでの指導原理では、
死から新たな誕生までの「生」において、
「運命」が形成されるという言い方がなされてきました。
ここでは、「カルマ」との関連で、
死後の生を見ていくというのです。

哲学事典などで「カルマ」という語を引くと、
サンスクリット語で「行為」を意味する言葉であることが分かります。
カルマとは、何よりも私たちの行為なのです。

運命の形成のなかにも、
自分自身の意志が霊的にかかわっています。
しかし、運命はいわば「外」から、私たちに向かってきます。
だから私たちは運命に「立ち向かう」という感じをもつのです。

もしカルマが私たちの「行為」であるなら、
それはもともと私たちが
「内」から「外」に向かって行ったものです。

そのことを念頭において、
これからの指導原理を読んでいきたいと思います。

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