野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

兵庫県で自生するサクラの種類

2023-03-26 | 兵庫の自然

兵庫県のサクラ

ようやく兵庫県でもサクラの開花が始まりました。近畿の各県から比べて遅くなりましたが、

サクラの名所は全国各地にありますが、ほとんどかソメイヨシノを代表としたサクラの栽培品種です。

兵庫県下に自生するサクラ(バラ目バラ科サクラ亜科)は5極類で、開花の順に並べるとキンキマメザクラ、エドヒガン、ヤマザクラ、カスミザクラ、オオヤマザクラです。

これらの中で葉が開く前に開花するのはキンキマメザクラとエドヒガンです。サクラの仲間の葉を並べて特徴を調べてみました。

兵庫県では、瀬戸内海と日本海をサクラでむすぶ全長170キロ メートルの「ふるさと桜づつみ回廊事業」

を実施し、阪神、丹波、但馬の各地域ごとに、桜の回廊、桜の名所、桜の巨木などを紹介した楽しい「さくらマップ」を発行しています。(兵庫の林業第222号 兵庫の樹木(59)より)

オオヤマザクラ

北海道、中部以北の本州及び四国(石鎚山周辺のみ)に分布する

花径は3~5センチの大輪で、花の色は淡い紅色である。 ヤマザクラに比べて花が大きく、花の色も濃い。

 

 

エドヒガン

本州・四国・九州および中国中部、台湾、朝鮮半島に分布します。

他種のサクラに先駆け、春の彼岸のころに咲くためこの名がつけられました。

花の基部にある萼筒(がくとう)がひょうたん型であることと、幹の樹皮に細かい縦の裂け目が多くはいることがあげられます。

キンキマメザクラ

マメザクラの変種で、主に北陸、長野、愛知、近畿、中国地方に分布

萼筒がマメザクラよりも細長い。花期は4~月。

カスミザクラ

北海道、本州、四国、九州(対馬)、朝鮮、中国に分布します

花は4~5月。同じ場所のヤマザクラより、2週間ほど遅れる。

花は白色で、花柄は有毛、萼筒はほとんど無毛で赤味が入る。萼片は全縁。

ヤマザクラ

日本の固有種。宮城県及び新潟県より西の本州、四国、九州に分布する。

開花は3~4月。ソメイヨシノとサトザクラの間ぐらいに咲く。開花とともに若葉を展開させる

萼筒は長めの鐘型だが、エドヒガンなどのように膨らまない。花柱、萼、子房は無毛。

ソメイヨシノ

北海道から九州の各地に植栽される。開花は3~4月。日本全国のソメイヨシノはすべて同一のソメイヨシノから接木して作られたもの。オオシマザクラとエドヒガンの交雑種


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