MSカップ決勝：さすがは東芝でしょうか

ラグビートップリーグ、マイクロソフトカップの決勝戦は再び東芝がサントリーを降しました。
ラストワンプレイまでもつれた激戦、熱かったですねえ。

ゲームプランは、サントリーがほぼ思い通りの展開だったんじゃないでしょうか。ラインアウトを完全に制圧したサントリーが終始押し気味にゲームを進めます。ただ、東芝も攻めあぐねはしたものの、ディフェンスは固くなかなか失点しません。サントリーのスコアは栗原のインターセプトからの独走と、PG2本のみ。攻め切った・崩し切った形でのトライが取れませんでした。何より、バツベイがシンビン中にスコアできなかったのが響きましたね。

東芝はラインアウトが取れず、しかも、珍しくハンドリングエラーを連発しましたが、随所にらしい攻めが見られました。最後の一発は、外国人パワー頼みって感じもしましたけどね。

正直、このゲーム展開ならサントリーは十分勝てたと思うし、勝たなきゃいけなかったと思う。それをさせない東芝は、まだ力が上なんでしょう。両チームを比べて、一番違うのはフィジカル面かもしれませんね。サントリーの誤算は、佐々木をはじめケガで交代する選手が続出した事でしょう。当たり負けしない所に、東芝の個の強さを感じました。

しかし、トップリーグはリーグ戦に加えて、この上位4チームでのプレイオフ、さらには日本選手権まであります。確かに、東芝-サントリーの組み合わせは見てて楽しいですが、シーズンに3戦あってもなあ、って気もしますね。

ワセダ、ひと足早い終戦

ラグビー日本選手権一回戦、ワセダは九州電力に1PG及ばず敗退です。

今季のワセダを見ていて、タイガースの監督が星野→岡田になった年の消化不良を思い出すんですよ。
＃「チームを強くするのは大変だけど、弱くするのは簡単だなあ」って単純な事だけじゃなくて

トップリーグ昇格を決めている九州電力とは言え、昨年トヨタに勝っているチームな訳ですし、勝って欲しかったですね。
前半早々にグレイが交代してくれて、かなりチャンスがあると踏んだのですが...

決定的な敗因は、FBミラーに好き放題走られた事です。相手のBKはミラー“しか”動いてない状況だったのに、それを押える事ができなかった。チームとしての組織としての戦略に問題はなかったでしょうか。
＃何も彼に捕らすようなキックをする事もあるまい
また、敗戦を決定づけてしまったのは、後半30分ころに攻め込んでのラインアウトでウエストオブタイムを取られてしまい、そこからカウンターでトライされたシーンでした。大学選手権の決勝で、あれほどラインアウトが崩されていたのに、修正し切れなかったのは悲しいと言わざるを得ません。
そして、厳しいかもしれませんが、ケガをしているキャプテンが強行出場して10分程度で代わるようではなあ...むしろ、代わった笠原がとても良いプレイをしてたじゃないですか。

これだけのタレントを揃えていながら、最後の最後で残念な終わり方になってしまいました。BK陣の個人技は十分通用していただけに、悔しいです。
敗戦の二試合、チームとしての戦い方とか、戦術とか、「どう勝つのか」といった芯が通ってないような感じがしたんですね。

来年度、二年目を迎える中竹監督の巻き返しに期待したいですね。
卒業する皆さんはお疲れさまでした。ラグビーを続けられる方々は、新たなステージでの活躍をお祈りしてます。