西沢利明の俳優ノート

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雨の音……。

2010-05-20 11:39:00 | Weblog
雨があがった。

音が消えた。

今は何の音もしない。

静かなのが有り難い。

漱石全集一巻がもう直ぐ終わる。

何も研究している訳じゃない。

面白いから手離せない。

面白いってのは、感性が、波長が合うっていうこと。

漱石を読むのは、自分を読むのと同じなのだ。

自分を感じている。

自分を考えている。

だから“面白い”!

明日は、書を捨てて、街へでる!

「フィガロの結婚」を観に~!

abc☆

2010-05-19 22:45:23 | Weblog
DVDを観た。

『abc☆青山ボーイズキャバレー』去年の10月の、青山円形劇場。

笠原秀幸君(写真)がいい!

知り合いだが、人物を生きている!

アクトしている!

つまり、演じているが、存在している!

血が流れている!

花がある!

牽引力がある!

NHKでの『大地の子』の子役だった少年が

acterになってる。

今年の夏の『abc☆赤坂ボーイズキャバレー』も、楽しみだ!

明日は雨!

2010-05-19 11:48:44 | Weblog
やあ!苺のファミリーの皆さん!

元気だね!

今日の夕方から明日にかけて雨だそうだ……。

風邪引くなよ!

まあ、冷たい雨じゃないから、平気か……。

“春雨じゃ濡れて行こう!”ってね!

それにしても綺麗な赤だ!

近所の椿なんぞとは、色合いの品格が違う!

椿は謎めいた赤!

とちおとめは無邪気な赤!

明日また逢おうぜ!

兎角(とかく)人の世は……

2010-05-18 19:50:05 | Weblog
「智に働けば角(かど)が立つ。

情に棹(さお)させば流される。

意地を通せば窮屈だ。

兎角に人の世は住みにくい。」

ご存知『草枕』の冒頭。

全集にあるので再読。

「住みにくい所をどれほどか、寛容(くつろげ)て、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。

ここに詩人という天職が出来て、画家という使命が降(くだ)る。」

主人公は画家だが、『猫』同様ユーモアに溢れている!

しかし、やはり、どこか悲しい音がする!

それにしても、明治の文豪の文章をちゃんと読むには、漢和辞典が離せない!

意味不明?かつ読めない?

漢字が眼に飛び込んで来る!

口惜しいが不勉強なんだから仕方がない、やむなく辞書を繰る!

でもね、かたちもいい、響きもいい言葉にめぐり逢うと、

何だか得をした感じですよ!

ええ、ホントに!

段々畑?

2010-05-18 12:52:06 | Weblog
今年の紫陽花は、一寸手を入れて、段々にしてある。

四、五段かな…?さり気なく段々。

ゴチャゴチャ咲かずに、いいかも知れない!

花と花がくっ付き過ぎたり、混雑したりせずに、

伸びやかに咲き誇ってくれる気がする!

蕾が沢山待機中!

鬱陶しい梅雨の季節も何のその!

OK!だよね紫陽花さん!

悲しい音!

2010-05-17 15:58:17 | Weblog
『猫』は最後に

“呑気と見える人々も、心の底を叩いて見ると、どこか悲しい音がする。”

とか言って、主人と客が飲み残したビールを飲んで、

水がめに落ちて脱出叶わず、

“日月を切り落とし……不可思議の太平に入る。

吾輩は死ぬ。

大平は死ななければ得られぬ……!”

と言いつつ、短い、二年の生涯を閉じた~!

ニヤニヤ、クスクス、うふふ!

何度笑ったか知れない!

何とも人を食った『おはなし』でありました。

でも、どこか悲しい音がする!

変哲もない……。

2010-05-16 18:48:56 | Weblog
何の変哲もない煮物を作った!

小松菜と、お揚げと、麩を、

カツオだしで煮ただけ。

根昆布のパウダーが隠し味!

一品出来た!

見た目はイマイチだが、美味くて、身体にいい!

実は、今夜はトンカツなのだ!

キャベツをたっぷり刻もう!

三人漫才?

2010-05-16 10:59:35 | Weblog
採れたての苺をかじりながら、

『我が輩は猫である。』のページを繰っている!

こんなに分厚い長編だったかな?

もしかしたらちゃんと読んでなかったのかな?

『坊ちゃん』の五倍はある!

ワイルドの喜劇もナンセンスだが、

漱石の方がはるかに滅茶苦茶だ!

苦沙弥と迷亭と寒月の三人漫才?!

そして猫の独り言は落語だ!

オドロイタ!

面白い!

夢中であります!

ギボンさん!しばしお待ちち!

interval!

2010-05-15 15:12:23 | Weblog
咲きかけの薔薇を眺めながら休憩!

図書館へ本を返しに行って、『我が輩は猫…』を借りてしまった!

読み出したら止まらなくなった!

『ローマ帝国…』も止まらなくなっている!

いっぺんに両方は読めない!

“両手に花”~?

こっちの花は眺めるのに眼が疲れる!

ちょっとbreak!

ま、数日は出かける用もないし、

かわりばんこに“花たち”と遊ぼうか…~!

今年のプラムは?

2010-05-14 10:56:16 | Weblog
天候不順のせいで、林檎などが不作の恐れがあるらしい。

生産農家は困っている。

我が家のプラムも、ほとんど花を付けなかった。(写真)

今年は期待薄のようだ。

ちょっと淋しい!

裏のラズベリーは、少し実を付けている!

後は、ゴーヤに望みをたくそう!

種を蒔いたばかりだが……!

それにしても、空気がひんやりしている。

気分は爽やかだが、チト、もの寂しい気がしないでもない‥~。

3ヶ月近く芝居に携わっていないからかな?

準備は怠っていませんが……。

こっちの方は、不作では困るのであります!

道草を食う!

2010-05-13 14:50:17 | Weblog
ギボンの『ローマ帝国衰亡史』を、開いてしまった!

インドの故ネルー首相が、獄中で読んで、

「どんな小説よりも夢中になった。」という。

哲学者ラッセルが「芸術としての史書」という。

「事実を年代記風に羅列せず、

生き生きとした想像力をもって描いているからだ」と。

全11巻。

刑務所にでも入らなければ、とても読み切れるものじゃない。

が、面白い!

困った!

またまた寄り道をしている……!

どうしよう?

我が輩はスターン!

2010-05-12 21:11:00 | Weblog
18世紀のイギリスの作家、ローレンス・スターン!

牧師さんなのに、おかしな小説を書いた!

「トリストラム・シャンディ」!

夏目漱石が大好きだったそうだ。

おかしなギャグが沢山あって、何とも破天荒な、笑いの文学らしい。

『我が輩は猫である。』は、この小説の影響を受けて書かれたことを知った。

ユーモアたっぷり、ギャグ満載!

小説なんぞはどう書いてもいいんだという態度を、漱石は面白がっている。

あり得ないことを、平然と書いているらしいスターンを、読んでみたい…~!

ハエの親方!

2010-05-11 19:42:13 | Weblog
「志ん生の落語は、いささかジャズである。

楽譜なんか無視して、ジャンジャンと演奏する。

然し、決してリズムは踏み外さない。」(徳川夢声)

僕は、古今亭志ん生をちゃんと聴いていない。

凄い人気だったようだ!(昭和二十年代)。

一度聴かなくちゃなぁ…~!

『風呂敷』にこんなのがあるとか…

「(女に向かって)百万年前のトカゲみたいな顔しやがって」とか、

「おまえなんて、シャツの三つ目のボタンみてえなもので、あったって、なくたって、いいんだよ」、

「(手をすり合わせてたのむ相手に)ハエの親方みたいな真似しやがって!」

年がら年中、朝から晩まで、酒の気を絶やさなかったという志ん生の、面白さ抜群の落語…!

本気で聴いてみたい。

遅まきながら…!

鴉(からす)

2010-05-11 12:45:53 | Weblog
庭のカラスが、やけにうるさい!

喧嘩なのか、発情期なのか、ガアガアばたばた!

静かな小雨の庭で暴れている!

小鳥たちのチイチイは可愛いが、でっかいのは要らない!

“三千世界の鴉を殺し、主と朝寝がしてみたい”!

七七七五の江戸時代の都々逸……!

『志ん生、そして志ん朝』(小林信彦著)の中にあった。

懐かしく目に止まった!

カラスの騒ぎは一時の事で、今は雨の音がするだけ……!

シーンとしていて何だか物淋しいが、こっちの方がいいよなぁ……!

手前味噌?

2010-05-10 22:14:10 | Weblog
二月に演った『ドクター・マリゴールド』。

4ヶ月経ってvideoをやっと観た。

原作がいいせいだろうか?

面白い!

自画自賛?

手前ミソ?

かも知れないが、こっちも悪くない!

これは「語り」…ではない、

芝居だ!


太宰の“御伽草子”が少し霞んだ!

今年は、オルビーとディケンズに絞ろうかな!

ワイルドの本を創るのは、しばし待て!

三兎を追う者は一兎も得ず……!

かも知れない。

沈思黙考~!

書を捨てよ、街へ出よう!