西沢利明の俳優ノート

西沢利明ひとり芝居のCD販売開始!詳しくは7月24日のブログで!収益の一部は目のご不自由な方への寄付金に!

少年と老人。

2010-05-09 20:19:24 | Weblog
学校で地動説を知った少年は、

地球が自転しながら、太陽の周りを回っていることを老人に説くが、

地を耕し、空を見上げて来た老人は、

少年の「不敬」を(不信仰?)を、杖をふるって怒る!

成長した少年は、ブレヒトの『ガリレイの生涯』を読んで、

ガリレイが望遠鏡を見ながら、友人とする問答に感心する。

友人「そして神は?神はどこにいるのだ?」。

ガリレイ「われわれの中に。もしそうでなければ、どこにもいない」。

望遠鏡で星の動きを観察するには、神を必要としないが、

人間が生きてゆくには神を必要とするかもしれない、ということである。

最後にこう結んで終わる。

世界を知るためには科学、世界を変えるためには信仰なのかもしれない……。と。

以上は「神はどこにいるのか」の項からの写し。

加藤周一さんの『夕陽妄語』でありました。