映画に 乾杯! / 知の彷徨者(さまよいびと)

名作映画に描かれている人物、物語、事件、時代背景などについて思いをめぐらせ、社会史的な視点で考察します。

遺産と兄弟の絆と

2009-08-03 20:46:16 | 現代アメリカ社会
 16歳で家を飛び出し、「人生の目標は金儲け」と割り切って生きてきたチャーリー。彼にとって、他人とは、自分の利益のために利用する「手段」でしかない。だが、ビズネスはピンチに陥った。おりしも資産家の父親が死んだ。遺産相続を期待したが、父親の遺言で、遺産のほとんどは「匿名の受益者」の信託基金になってしまった。受益者は、会った記憶もない「兄」だった。兄は「自閉症」だということで、精神障害者の療護施設にいた。 . . . 本文を読む