この世に生まれて生きるということは、偶然の連鎖なのだが・・・たくさんのことと出会い、経験するということ・・・なのだが、結局、自らの死を迎えるまで、たくさんの死と出会うことなのだ。50歳を過ぎた心からしみじみ想う。 . . . 本文を読む
かもめ食堂は、マサコも加わって、日本人女性3人で切り盛りすることになった。店の来客数もだんだん増えていった。それとともに、彼女らがヘルシンキの人びととの関わり合いを深めていくことになった。あの悲嘆に暮れていた中年女性の悲しみにも関わることになった。さらに、以前、この店舗でカフェをやっていたマッティとも関わることになった。 . . . 本文を読む
ある女性が単身ヘルシンキ(フィンランド)に移住して日本食の食堂を開いた。自分がつくった料理を食べて喜んでもらう、というただそれだけの目的で。経営戦略とか、経営計画というものはいっさいない。まじめに楽しくやっていれば、必ずお客が集まるようになる、という素朴な信念で始めたらしい。 . . . 本文を読む
姉と夫を殺害したことで終身刑となっていた女囚、レイラは、ある牧師の恩赦の嘆願が認められて釈放された。だが、出所後行くあてがなかった。ところが、片田舎に住んでいるヤーコブ牧師が身の回りの世話をしてほしいということで、レイラを雇いたいと申し入れてきた。気が進まないレイラは、仕方なくヤーコブ牧師の住居を訪ねてみると、牧師は盲いた老人だった・・・
余分な演出や脚色を削ぎ落としたシンプルな物語は、これほど心に沁みるものなのか。 . . . 本文を読む
人は悲惨な運命を余儀なくされたとき、どうしてもその現実を受け入れることができないことがある。この映画で、ケヴィン・ベイコン扮する列車機関士、トム・スタークは、深く愛する妻が末期癌に侵されている事実を受け入れられない。辛すぎて、そばにいてやることもできなくない。だが、突然の事件で妻との絆を再発見していく。 . . . 本文を読む