映画に 乾杯! / 知の彷徨者(さまよいびと)

名作映画に描かれている人物、物語、事件、時代背景などについて思いをめぐらせ、社会史的な視点で考察します。

田舎暮らしの記録 17

2009-03-30 20:48:30 | 田舎の暮らし
 冬らしい気候を体験することも余りなく、冬が終わろうとしている。雪が少なかった分、山林は乾燥して、山火事の危険が高まっているだろう。スキー場では、2月のうちに、冬眠から覚めたリスが麓を走り回っていた。だが、彼らの食糧はあるのだろうか。あちこちに隠したドングリなどの木の実は十分だろうか。心配だ。 . . . 本文を読む

ヨーロッパの解放 リアリズムとプロパガンダ

2009-03-10 21:15:28 | 戦争史(軍事史)
 第2次世界戦争の東部戦線の最前線の戦闘やソ連軍によるナチスからの「ヨーロッパの解放」の進展を、実物そっくりの兵器(戦車、大砲など)や多数の兵員を登場させて描いた巨大スケイルの映画。それが、「ヨーロッパの解放」シリーズだ。そこには、当時のソ連の「社会主義的リアリズム」という思想や方法論が駆使されている。搭乗する戦車などの兵器の実物感や迫力は圧倒的だ。しかし、作品としての取り扱いは、きわめて難しい作品だ。 . . . 本文を読む