映画に 乾杯! / 知の彷徨者(さまよいびと)

名作映画に描かれている人物、物語、事件、時代背景などについて思いをめぐらせ、社会史的な視点で考察します。

市場と資本主義を考える その5

2008-09-17 20:28:41 | 世界経済
「サブプライム問題」の波及効果として、アメリカの世界の金融システムの危機の深刻化が経済専門誌で取り沙汰されている。世界の金融構造の中心部の病理が世界経済全体に蔓延拡散したのだ。この30年間をつうじての、合州国(政府と資本グループ)によって誘導された「構造改革」と「金融自由化」、あるいは国家の管理の無能力化の帰結でもある。 . . . 本文を読む

「のだめ」にはまった!

2008-09-14 13:49:09 | 芸術と人間社会
 DVDになったテレヴィドラマ「のだめカンタービレ」を観た。これまた友人からのおススメで。なんと、深みにはまってしまった。クラシック音楽の世界の物語を、笑いながら観ることができるができるなんて! まあ、クラシック音楽プロパーの人たちからは、あるいはブーイングかもしれないが、私のような外野席の人間からすれば、これだけの密度の濃いやり方でクラシック音楽界の作品・演奏、演奏者、指揮者(をめざす若者たち)のことが描かれているのは、すばらしい。 . . . 本文を読む

チェーザレ・ボルジア、または《Il Principe》

2008-09-07 11:44:54 | ヨーロッパの歴史
 知り合いのお勧めで、惣領冬実「チェーザレ 破壊の創造者」(マンガ単行本、1~4巻)を読んだ。なんとまあ、難しいというかどえらいテーマを選び、描いたものだ。マキァヴェッリの「君主というもの」(以下、「君主」)のテーゼを地で行くような権力闘争を描いていくことになりそうだ。 . . . 本文を読む