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映画に 乾杯! / 知の彷徨者(さまよいびと)

名作映画に描かれている人物、物語、事件、時代背景などについて思いをめぐらせ、社会史的な視点で考察します。

映像の現象学

2012-09-10 21:20:59 | メディア論
 映画、映像でつづられる物語は、歴史や文化の(総じて社会史の)「第一級の資料(史料)」である。それがたんなるアクションや見栄えだけの作品であっても。そのすぐれた史料を観て面白がるだけでは(それだけでも、大事な意味があるが)もったいない。映像に掬い取られ、切り取られた物語やできごとは、社会史的文脈という巨大な氷山のうち、海面上に姿を見せている、ほんの一角にすぎない。そこで、海面下に潜む文脈・背景を読み取ろう、読み解こうと試みるのだ。◆◆以前に書いた記事に手を加えて、もっとわかりやすくしたものです。◆◆ . . . 本文を読む

メディアリテラシー再論

2012-09-07 21:12:26 | メディア論
 従来のメディアとしてのテレヴィや新聞、雑誌、書籍などに加えて、ITネットワークが発達してきた状況のなかでメディアリテラシーを考えてみよう。つまるところ、ハードウェアとしてのメディアもその内容=ソフトウェアも人間がつくりだし運営・運用する装置である。がゆえに、現代の人間が抱え込む限界や未熟さ、醜悪さがそもまま持ち込まれている。そのなかで、自分が求める情報をどのように獲得し、自分なりの知的世界を構築するか。検討すべき課題は多い。 . . . 本文を読む

メディアリテラシーについて

2007-05-11 19:50:52 | メディア論
 映像番組や映画のメディアリテラシーを考える。要は、自分が好奇心や批判精神をもち、文脈や背景を追いかけること。あるいは、細部にこだわりながら、全体の流れ・文脈をイメイジし、細部をその全体のなかに位置づけること。それから、番組や作品の作り手、送り手の意図や価値観、方法論を自分なりに見抜こうともがくこと。 . . . 本文を読む