映画に 乾杯! / 知の彷徨者(さまよいびと)

名作映画に描かれている人物、物語、事件、時代背景などについて思いをめぐらせ、社会史的な視点で考察します。

映像の現象学 3

2009-08-02 21:01:16 | 映像表現
 ときおり思い出したように登場するこのコーナー。今回は映画作品の物語の筋立て、ストーリー展開について考えてみる。映像芸術における「現実味=リアリティ」(または実在性)と「現実の世の中」とは、そもそも別次元のものだ。判断基準(評価基準)として、現実世界での経験的感覚や現実味を映画作品のなかに直接持ち込んでも、あまり大した意味はない。むしろ、作品が取り上げた素材やテーマを手がかりに、現実世界の見方や感じ方を問い直したいものだ。 . . . 本文を読む