【土俵の群像】
大相撲で史上17組目となる兄弟関取が誕生した。
ともに九重部屋の千代鳳(20)と兄の千代丸(22)。
東幕下筆頭だった名古屋場所千秋楽で勝ち越し、すでに関取になっていた弟に追いついた千代丸は「勝った瞬間は頭が真っ白になった。
長かったです」と感慨深げに語った。
1学年違いの2人は鹿児島県出身で、志布志中卒業後に元横綱千代の富士が師匠を務める九重部屋に入門した。
出世が早かったのは遅れて入門した弟の方だった。
左膝の負傷を抱えながらも千代鳳は順調に番付を上げ、初土俵から約4年後の平成24年春場所で新十両。
翌年夏場所では新入幕を果たしたホープだ。
178センチ、175キロの丸っこい体からの突き押しが武器。
相手のはたきもなかなか食わない。
西十両筆頭の名古屋場所では左足首を痛め、6日目から休場するも10日目に復帰し、6勝6敗3休。
「来場所は兄ちゃんと一緒に気を引き締めて頑張りたい」と刺激を受けた様子だ。
九重親方から「稽古不足」と雷を落とされるのは兄の方ばかりといい、千代鳳は「自分の方が先に関取になっているので負けられない」と負けん気ものぞかせる。
兄には兄の意地がある。
「弟が入門して、すぐに(番付で)抜かれて、悔しさというよりやる気が出た」と千代丸。
1年以上をかけて、番付で追いつき「今年中に弟より上に行きたい」と力を込める。
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