【ベルリン=宮下日出男】欧州連合(EU)統計局は14日、ユーロ圏17カ国の今年4~6月の実質域内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値が前期比で0・3%増加したと発表した。
プラス成長は2011年7~9月期以来の7四半期ぶりで、債務危機に伴うユーロ導入後最長の景気後退から脱した。
EU全体でも0・3%増だった。
ドイツが0・7%増、フランスが0・5%増とそれぞれ予測を上回る成長を記録し、全体を牽(けん)引(いん)した。
ドイツでは輸出だけでなく、国内でも消費や政府支出が伸びた。
3四半期ぶりにプラス成長に転じたフランスでは個人消費や自動車販売が増加した。
EUなどから金融支援を受けているポルトガルはプラスに転じた。
債務危機の影響を受けるイタリア、スペインはマイナス幅が縮小したが、それぞれ0・2%減、0・1%減と低迷は続く。
持続的な回復に向けては不透明さもあり、欧州委員会のレーン副委員長(経済・通貨担当)は「自己満足にひたる理由はない」としている。
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