日本銀行が保有する資産の残高が１１月末時点で１５６兆３５７９億円となり、約７年ぶりに過去最高を更新した。日銀は、世の中に出回るお金の量を増やす金融緩和を続けており、金融機関から買い入れた国債などが資産として積み上がったためだ。日銀はデフレ脱却に向けて金融緩和を続ける方針で、資産残高はさらに増える見通しだ。
日銀が４日発表した営業毎旬報告によると、日銀の総資産は１年前の２０１１年１１月末に比べて約１３兆円増えた。実質ゼロ金利政策の復活や国債買い入れ基金の創設を柱とする「包括緩和策」を決めた２０１０年１０月の月末時点と比べると、約３５兆円の増加となる。
これまでの最高は０１年３月から始まった「量的緩和」の最中だった０５年１２月末の１５５兆６０７１億円だ。
総資産の内訳は、国債が１１１兆６０４７億円と全体の約７１％を占めた。次に多いのが、「貸付金」で約２０％だった。
（2012年12月5日
読売新聞）
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