【迷彩服のアスリートに迫る】(2)
北京五輪に続いてロンドン五輪の出場権を獲得したボクシング男子バンタム級の清水聡(26)=自衛隊。
北京後にプロからも誘いを受けた逸材だが、「どんなに契約金を積まれてもプロには行こうと思わなかった。
チャンピオンベルトよりもメダルの方が100倍以上も価値がある」と、五輪の翌年に自衛隊体育学校へ入校しアマチュアの最高峰を目指してきた。
北京五輪の予選で脱臼が再発したあたりから納得いくボクシングができず、2年前に手術を決断。
苦難を乗り越えてのボクシング界6人目となる2大会連続出場をつかんだ。
気さくな印象の傍らで、日本代表の誇りを持ってリングに立つ。
--競技を始めたきっかけは
「岡山の倉敷にあるボクシングジムの会長と父親が高校の同級生で、ちょっと遊びに行ったのがきっかけです。
(自衛隊体育学校を選んだのは)ちゃんと競技に専念させてくれるところはここが一番。
やりたいだけボクシングに集中できます」
--代表を勝ち取るまで苦労や葛藤などはありませんでしたか
「けがですかね。
大学1年の時に脱臼したんですよ。
1回治って、3年ぐらいなってなかったんですが、北京五輪前にまた再発してしまったんです。
亜脱臼ではなく、外れっぱなしでかなり痛くて。
試合中に外れて3、4人がかりで引っ張ってもらって、はめてもらったことがあります。
北京五輪まで時間がなく、リハビリして出場しました。
その後、外れやすくなってしまったので手術しようってなって。
(手術後の)半年間はグローブもつけられずリハビリの毎日。
ちゃんと治したかったので焦らずゆっくり治療に専念しました。
それが良かったのか、今は全く大丈夫です。
たまにトラウマ的な感じで怖いときはありますけどね」
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