米国の格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは13日、イタリアの国債格付けを「A3」(21段階のうち上から7番目)から、2段階下の「Baa2」に下げた。あと2段階下げられると「投機的」な階級になり、投資家の信用を大きく失って国債が売られるおそれがある。
主要7カ国(G7)でここまで格付けが低いのは極めて異例だ。ムーディーズが格下げするのは2月以来。格下げの理由について「イタリア経済の見通しが悪化している」ことから、「低成長と高い失業率によって、財政再建の目標を達成できない可能性が高まっている」と説明した。
さらに、ギリシャのユーロ離脱のおそれが再び出ていることや、スペインの銀行の損失が予想より増えていることから、欧州危機の悪影響がイタリアに及ぶ可能性が高くなっていることも理由に挙げた。このため今後の格付けの見通しは、追加引き下げの可能性がある「ネガティブ(弱含み)」とした。
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