猿八座 渡部八太夫

古説経・古浄瑠璃の世界

謹賀新年 2021年

2021年01月01日 00時38分59秒 | お知らせ
明けましておめでとうございます。
2020年はとうとう、舞台らしい舞台はありませんでした。
しかし、この間に、新しい演目に取り組んでおります。
長編「説経をぐり」を、六段組に再編成してご覧いただく計画です。
初年度の昨年は、三段目までをどうにか作りあげました。
本年は、残りの部分を仕上げる計画ですので、宜しくお願いいたします。

鬼鹿毛曲馬


サントリー地域文化賞を受賞

2020年12月03日 14時14分42秒 | お知らせ
2020年も、もう最後の月となりました。今年の猿八座は、コロナ禍によって公演はありませんでしたが、新作通し狂言「説経をくり」~小栗判官照手姫~を、じっくりと制作してきました。12月20日には、前半三段分の稽古を公開する予定です。発端から深泥ヶ池、後藤左右衛門、押し入り婿、鬼鹿毛、横山毒酒の場面までです。妖艶な大蛇と恋から、照手姫との華麗な恋、はたまた壮絶な最期まで、息つく暇もないストーリー展開は、古典とは思えないほどの鮮やかさです。
 昨年2019年の国民文化祭の忙しさに比べたたら、今年ののんびりさは、天と地ほどの差ですが、そんな中、「サントリー地域文化賞」の受賞が決まりました。常々、皆々様方のご贔屓のお陰と感謝申しあげます。

今のところ、具体的な公演予定はございませんが、今後とも宜しくお願い申しあげます。
来年2021年の公演予定が決まり次第、追ってお知らせ申しあげます。
YouTubeに紹介ビデオが公開されています。

サントリー地域文化賞 新潟県 新発田市『人形浄瑠璃「猿八座」』2分 サントリー

2020年度 第42回サントリー地域文化賞を受賞した新潟県新発田市「人形浄瑠璃「猿八座」」
佐渡の「文弥人形」の魅力を国内外に伝え、その継承...

youtube#video

 

新発田市 三光寺公演 第3回目

2020年01月13日 22時34分06秒 | お知らせ
次の公演は4月までありません。4月25日午前10時から、午前中です。お間違いなく。演目は「平家女護島」いわゆる「俊寛」です。今年は、異常な暖冬で、新潟にはさっぱり雪がありません。きっと春も早いことでしょうから、桜の頃になるかもしれません。是非、ご覧ください。



6月猿八座 新作「親鸞記」 

2019年05月06日 19時35分03秒 | お知らせ
この私のブログのうち、「忘れ去られた物語たち」というページには、説経や古浄瑠璃の現代語訳を収録してあります。その中から、「親鸞記」を探し出してこられたのは、真宗大谷派太田山浄専寺の堀川秀道氏でした。新潟三条教区の親鸞聖人の750回御遠忌法要で、「親鸞記」をやってほしいとの打診があったのは、もう1年以上も前のことですが、あっという間にその本番がせまってきました。どうやら、この連休中に数々の小道具・大道具も完成したようです。「親鸞記」は古浄瑠璃の中でも古い1630年の作品で古活字本です。当時はかなりの人気作品で、本願寺から何回も上演禁止の訴えがなされて、その度に題名を変えて再演されるなどした記録があります。しかし、そのブーム以降は、ひょっとすると、これが約400年ぶりの再演かもしれません。

初演の作品になりますので、猿八座では、公開稽古を行います。

「親鸞記」公開稽古 5月26日(日)午後1時半より  猿八座稽古場(東光寺心萃房)にて

お近くの方は是非、おいでください。観覧無料・飲食自由です。

本番は、

 6月2日(日)10時から三条別院で行われる「親鸞聖人七百五十回御遠忌」法要の一環として行われます。
観客席約400は全て檀徒の皆様で埋まりますので一般申し込みはできません。
ただし、参詣される一般の皆様は、客席の後方、脇からご覧いただけます。
法要に参加される御門徒の皆様を優先させていただきますので御了承下さい。

13:30開演、約1時間半の公演です。


阿弥陀胸割 あみだのむねわり

2019年02月01日 09時05分24秒 | お知らせ

洛中洛外図《舟木本》の一部拡大ですが、ここには、貴重な記録が描かれています。「むねわりあやつり」と外題が書かれているのがわかります。400年前の京都、四条河原の光景です。この絵に描かれている人形は、天寿・ていれいの姉弟と大萬長者だと思われます。口を開いて観ている客が又印象的です。この説経は、かなりのヒット作品だったようです。それから、四百年、今や、この芝居を観ることができるのは、世界広しといえども、猿八座だけですので、この機会に是非「阿弥陀胸割」をご覧ください。
4月7日(日)新発田市の三光寺で開催です。



謹賀新年 己亥

2019年01月02日 08時39分56秒 | お知らせ
明けましておめでとうございます。平成31年の公演始めは、1月12日柏崎、ドナルドキーンセンターです。第三回の川村先生の解説は、浄瑠璃を中心にお話になられます。ですから、私が、いろいろとデモ演奏することになっておりまして、義太夫節のさわりもやるように言われております。本当に久しぶりなので本業よりもこちらの方が緊張します。



年末から、雪の多い冬になっていますが、お足元にお気をつけておいでください。

猿八座では、今年、新しい演目「親鸞記」に取り組ます。公演予定は6月です。詳細決定次第お知らせいたします。

11月 猿八座公演

2018年11月11日 08時54分59秒 | お知らせ
お知らせが遅くなりました。11月の猿八座は、11月24日(土)柏崎のドナルドキーンセンターでの古浄瑠璃をもっと楽しむ会の2回目、翌日の新潟市砂丘館の二つです。






砂丘館では「源氏烏帽子折」を上演します。2回公演ですが、客席数は30と少ないのでお早めにご予約下さい。


定員:各回 30 名   料金:一般 2,000 円 中学生・高校生 1,000 円 小学生以下無料(保護者同伴にて幼児入場可)

申込み受付開始日 10 月 24 日(水)   電話・ファックス 025-222-2676 E-mail sakyukan@bz03.plala.or.jp

*E-mail、ファックスでお申込みの場合は 連絡先(電話番号)、人数を併記して下さい。

猿八座の活動 新潟日報に掲載

2018年05月28日 21時57分31秒 | お知らせ
平成30年5月22日の新潟日報に、猿八座の活動が大きな記事となって掲載されました。上越支社の記者、鷲頭さんには、4月の高田世界館公演も取材していただきましたが、八王子の稽古場までも取材していただきました。ありがとうございました。猿八座は、これから先の活動を模索中です。座員も随時募集中です。ご興味のある方は、是非ご連絡ください。



草加市市制60周年記念 弘知法印御伝記 

2018年05月06日 22時07分28秒 | お知らせ
草加市の市制60周年、おめでとうございます。この60周年記念の行事は他にも沢山のイベントが計画されているようです。そんなイベントのひとつが、「弘知法印御伝記」でした。現在の猿八座になる前の作品なので、私にとっては初演ということになりました。さまざまに変化の激しいストーリーなので、10年ぐらい前の実力では、手に負えなかったと思われます。少なくとも、文弥節が身についた、今現在の節回しで語ることができて、満足でした。詳しいストリーは、猿八座のブログ等をご覧ください。

遊女屋で暴れる弘友と家臣荒王。この騒動をきっかけとして連鎖的に事件が始まる。この弘友が、やがて弘法大師によって出家し、その後、即身仏になられた「弘知法印」の若き日の姿なのである。因みに、「弘知法印即身仏」は、新潟県長岡市寺泊の真言宗智山派海雲山西生寺に安置されていますので、一度は、ご覧いただくとよいと思います。


猿八座 3年連続 再びヨーロッパへ

2018年04月13日 21時09分48秒 | お知らせ
5月には、フランスとポーランドでの公演が決定しました。

5月15日から20日までの間は、パリの南方80Kmにある「ラ・ヌビール・スレソン」という街に滞在。
中世の城跡を利用したという「真夜中劇場」というところで、主に「信太妻」「貉」などを上演の予定。
ところが、フランスには、いわゆる「タヌキ」はいないそうでなので、ちょっと困っております。
どうやら、似ているものとしては、「アライグマ」・・・「raton laveur」(ラアトン・ラヴァール)と言うしかないとか・・・

5月21日には、ポーランドへ、ワルシャワは通過して、クラフクへ飛び、さらにその南西70Kmにあるという「ビエルスコ・ビヤワ」という街へ。
第28回国際人形劇芸術祭に参加します。猿八座の出番は、24日。演目は「源氏烏帽子折」ちょっと短縮版です。

猿八座の記事もご覧下さい。


現地からは、フェイスブックで、現況をお知らせいたします。

埼玉県草加市公演 弘知法印御伝記

2018年03月28日 13時55分37秒 | お知らせ
「弘知法印御伝記」は、私が、猿八座に参加する前の作品です。お蔵になっておりましたが、此の度、前半の三段分を上演することになりました。じつは、私が佐渡の文弥節を習った時、最初に節付けの挑戦した段物は、この「弘知法印御伝記」でした。これまで実演の機会はありませんでしたが、いよいよその機会が訪れたわけです。そこで、改めて、その数年前の挑戦の後を見てみますと、やはり、あまりうまい節付けとはいえませんでした。そこで、今回、新たに節を付け直して、初段と二段目を作り直しました。三段目は、従来の太夫である角太夫氏が担当されます。もともと、幻の古浄瑠璃で言われる「弘知法印御伝記」ですから、それをやるのも、観みるのも誠に稀有なことだと思います。観覧申し込みは、草加市まで。




第五回 高田世界館公演 山椒太夫通狂言最終回

2018年03月22日 09時37分15秒 | お知らせ
高田世界館での猿八座山椒太夫公演も、この春で第5回目となります。山椒太夫は最初、鳴子曳きの段しかありませんでしたが、この企画に育てられて、年々新しい段を追加しながら、全六段の通し狂言に仕立ててきました。つまり、この世界館公演の企画がなければ、山椒太夫通し狂言は実現しなかったと言えます。貴重な機会をいただいたことに感謝いたします。ですから、この企画が最終回と言う事は、山椒太夫通し狂言の公演を、次にいつ観られるかわからないということになります。山椒太夫の通し狂言は、猿八座でしかやっておりませんので、大変貴重な機会となるわけです。是非、高田世界館にお出でください。

さて、その通し狂言の内容ですが

前半 初段  信夫の里  直井の浦
   二段目 山別れ   山椒太夫館
   三段目 丹後国分寺・大誓文

後半 四段目 厨子王出世
   五段目 鳴子曳き
   六段目 母子対面 山椒太夫成敗

の全六段。前半・後半とも上演時間は二時間ぐらいになりますので、あわせて、たっぷり4時間たのしめます。



入場料 一日券前売り 3500円(当日4000円)※学生1500円
お申し込み先 山椒太夫高田世界館公演実行委員会事務局 電話 025-522-5202(アド・プリント内)