神戸在住、恋するスタジオ・フォトグラファー、ときどきドキドキ、ホンニョホニョン日記!

元銀塩・スタジオ・フォトグラファーである吾輩が日々、感じ、考え、体験したことをのんびり書き連ねていく日記形式のブログ。

写真のできあがりに関して想うこと。

2012年03月30日 10時59分04秒 | アート
以下のつぶやきは婚礼写真に特化したものとして進める。

写真の納期がこのご時世、一ヶ月かかることに
時おり、不信感を覚える人がいる。
「街のDP屋さんなら、30分でできるのに…」
というような質問も、
ま、滅多にはないけれども、投げかけられることもある。

また、
子供写真館全盛の昨今、
撮ったばかりの写真をモニターでチェックしたいというお客様もいる。
カメラにさえモニターがついているのだから、
そういった環境があれば可能だけれども、
私はしない。

不可解に聞こえるかもしれないけれど、
写真は撮る前には、もうできあがっている。
もちろん、シャッターを押す直前の話だけれども、
シャッターを押した段階では、
すでに納品時までのプロセスは完遂しているのだ。
写真を単にDP店に回して、できあがりというわけではない。
ひとつひとつのプロセスで施している管理というものもある。

よくよく考えてみれば、
婚礼写真の撮影をまったく任せっきりにするというのは、
その価格から見て、一方的すぎるかもしれない。
しかし、
私の経験から言えば、
大いに自信を持って、責任感をもって臨むのなら、
言葉を発することなく、
新郎新婦には、伝わるのだ。

そういう意味では、信頼関係だけである。
この結婚式の撮影における信頼関係に、
書類が交わされるわけではない。

婚礼写真という通過儀礼の写真を
いくら技能者といえど、他人に任せるというのは、
信頼関係以外の何ものでもない。

では、その信頼関係を築くために必要なものは何だろうか?
という話になるが、
写真に関する技能や知識はもちろんのこと。
普遍性を持ち合わせた、社会人としての常識や自覚、責任感が必要である。

映像を扱うカメラマンに個性的な人が多いけれども、
その点を疎かにするとカメラマン生命を脅かされることとなる。

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