神戸在住、恋するスタジオ・フォトグラファー、ときどきドキドキ、ホンニョホニョン日記!

元銀塩・スタジオ・フォトグラファーである吾輩が日々、感じ、考え、体験したことをのんびり書き連ねていく日記形式のブログ。

久々にペンギンブックを買った。

2012年07月04日 09時21分27秒 | 小説
Extremely Loud and Incredibly Close (Film Tie in)
Penguin


まずはDVDで感動し、近所の書店で買ったのだが、
アマゾンでは300円ほど安いし、専門店だとさらにやすい。600円以上安価で購入できる。
この流通価格の幅、どう解釈したらいいだろうか。

英語は高校生の英語レベルできっと読めると思う。
淡々とした感じで進む。
(って言ったって、まだ10ページほどしか読んでいないけれど)
アメリカでは小学校6年生ほどの少年の心情を吐露した、
児童図書扱いになるのだろうか。

DVDの映像を先に見ているから、
本を読んでも、お父さんはトムハンクスになってしまうけれども、
小さな小道具や部屋のインテリアは
小説の隠し味のようなキーワードになるので、
もしDVDを知らなかったら、
この小説を読むことはなかったというか、
想像力がついていかない。

この夏の課題図書にしま~す!





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

怪しい来客簿 色川武大 読了なう

2011年05月16日 13時09分19秒 | 小説
怪しい来客簿 (文春文庫)
色川武大
文藝春秋

 

読了なう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

友人に借りた「引越貧乏」by色川武大さん文庫本を読了。

2011年05月05日 23時02分17秒 | 小説

最初は理由がわからなかった。

フォトグラファー友人が色川武大氏の文庫本を貸してくれた。

しかし、文庫本の表紙や中に掲載されているモノクロームのピンナップを見せて、「顔の大きいところが似ている。頭が重そうで、その内、禿げそうなところが似ている」って言ったかどうかしらないが、

そのような理由で、彼は本を貸してくれた。

著者が50歳を越えてから書き上げた短編集となっている。

著者の50歳は、文士としての栄光とは裏腹に、かなり体のコンディションは悪かったようだ。

ページをめくれば、いきなり「暴飲暴食」というタイトルが飛び込んでくる。

ある意味で、遺言、ある意味で闘病記と言えるかもしれない。

どうしてお酒を呑むのかではなく、どうして「そんなに」お酒を呑むのか?というテーマは、追求すれば、誰しも小説家になれるのかもしれないといテーマかもしれない。

しかし、もしお酒や生活苦とリンクしない人、そういう経験のない人にとって、氏の小説に、どういう印象を持たれるのだろうか?

色川氏の場合は、阿佐田哲也名義での麻雀小説もある。

私は麻雀を知らない。

中学の時に、親戚中で一番のエリートで、一番、頼りにされていたおじさんが、徹マンを2日、続け、突然、脳溢血になり、30歳代で亡くなったため、私は、麻雀をしないと決めたのだ。その時は残された親族の途轍もない悲嘆に打ちのめされたからだ。

 

だから、私は麻雀を知らない。

そして社会人になっても、愛好家のグループとは交わることはなかったので、そういう場での交際は一切、なかった。

もし、麻雀というものが、大勢の若い女性たちがするものであれば、たぶん、中学の時の誓いを反故にして、そっせんして夢中になっていたかもしれない。

雀荘の多い商店街が若い女性客でにぎわっていたなら、って、書いていて思うけれど、雀荘って近頃、見ないね。

 

で、

私は半世紀を過ぎるまで、知らずにきた。

だから、

アニメ「サマー・ウォーズ」で「こいこい」って、映画の中で言われても、ピンとこない。

きっと何か、ポイントになっているのかもしれない。

しかし、麻雀がわからないので、もしかしたら、あの映画自体の面白さも半減しているのかもしれない。

とにかく、麻雀という娯楽を知らずに生きてきたことの損得勘定を考えると、時間のロスは、なかった分、プラスになったと思う。で、マイナスはなんだろう。

わからない。

阿佐田さんの麻雀小説がわからない、

サマー・ウォーズの面白さが半減しているかもしれない、

コミックのカイジが読めない、・・・。

今から麻雀を体得しようという野心はないので、麻雀を知っている知らないの比較は一生、できないのだろう。

 

 

「ずっと半世紀、麻雀を知らずに生きてきました。

そしてこの後も、死ぬまで、ずっと彼は麻雀を知らずに生きてしまいました。」

と、

子孫の誰かがそう墓碑銘に付け加えてくれるかもしれない。

 

 

話を元に戻そう。

 

氏の最後期の短編小説集であるが、よくよく読めば、明るい話は一切ない。

自嘲的というか自虐ネタはあるけれども、読み進めるにあたって、あまりにも痛々しい表現の連続である。

もし、私が氏の秘書をしていたのなら、監禁も辞さないほどの強硬手段で、断酒のためのセラピーを施していただろう。

少年期の放浪癖を吐露した短編集もあるし、事務所に根ついた個性的な友人たちの描写、そして彼らとの悲喜こもごも、

それらすべてのページは、どれもこれも、痛いのを通り越して、

「わかった、わかった、もういいよ、もういいから、少し休もうよ!」

って、リングの外から白いタオルを放り投げ、顔面血だらけで腫れ上がったボクサーを抱きかかえるコーチのような気持ちになってしまう。

「たとえノックダウンされなくても、15ラウンドで終わるはずだろ?」

と遠くのほうからかすかに聞こえる声が聞こえてきても、ずっと終わらないラウンドのように、彼らの苦悩、苦痛は続く。

そして本の最後の短編はタイトルでもある「引越貧乏」

これはまったく膝を打ちながら、読んでいた。

女性は現実的と言いながらも、実は夢想家である。

と私が主張すれば、きっと反論を唱える運動家もいるかもしれないが、私は現実的なのは、男性のほうだと思う。

その現実が過酷なほど、人は酒に走る。

アル中はきっと男性の方が多いはずだ。だから、男性の方が現実にまっこうからぶつかっている。女性は夢想家だから、お酒を呑む必要がない。夢の中で真摯に生きているのは女性の方で、男性は夢の中で生きていけないので、酒に酔いしれて、ユートピアを垣間見ようとする。(などと統計的なデータなど一切、知りませんので悪しからず!)

だから

とそう書けば、

ジェンダー差別をするな!

と怒られるかもしれないが、それは夢想家なのではなく、実は女性の無神経で鈍感がなせる技なのだ!と思う。

などと、いたわる気持ちなどではなく、氏を悼む気持でもなく、

なんとなく

遺伝子レベルで織り込まれている男女のジェンダーな差異の暴発というか、すれ違いに、憤りを感じて、ムカムカしてきた。

 

などと書きながらも、

定刻にタイムカードを押して、家に帰れば、理想的な家庭が待っている人たちには、喰いつくところがなくて、氏の作品に、感情移入できない幸福な人たちもいることだろう。

などと書けば、

「おまえもサラリーマン・フォトグラファーのくせに、何をきどって、根無し草気取りなのだ!」

と叱責を被りそうだ。

でも、私個人的には、

麻雀の話はわかりませんが、

この「引越貧乏」の世界には、大いに共感というか共鳴できます。

バカでしょうか?

わかりません。

 たぶん、バカです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

次はこの本を読みます!

2011年04月28日 00時00分23秒 | 小説
写真学生 (集英社文庫)
クリエーター情報なし
集英社

 

いつか、今の職場のことを小説にしたいと思っています。

全国共通の現象かもしれませんが、カメラマンっていう生き物、けっこう、変です。

そのためにこの本を参考にしようと思います。

この本、昔、立ち読みして、タイトルも作家名も忘れて、探すのに苦労しました。

でも、この作家、

写真とかもたくさん出版されて、今や、大御所みたいですね。

サラリーマン・フォトグラファーの私としては、大いに憧れます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今、この本を読んでいます。「本日は大安なり」by辻村深月さん

2011年04月21日 08時35分18秒 | 小説
本日は大安なり
クリエーター情報なし
角川書店(角川グループパブリッシング)

 

ブライダル・フォトに関与している私としては、大いに興味あると同時に、面映いシーンもたくさんでてきるのだろうな?と楽しみ!です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月2日(土)のつぶやきその2

2011年04月03日 01時41分13秒 | 小説
13:29 from web (Re: @shamjurix
@shamjurix 本当の優しさ、嘘の優しさ、本当の冷たさ、嘘の冷たさ、ウーぅん、ワタシワッカラナイ。 RT 本当の優しさってなんなんだろう。 常に考えてみたい。
13:29 from web (Re: @onophotostudio
@onophotostudio 早いっすね。
17:52 from web (Re: @purissima_BHB
@purissima_BHB フォロー、ありがとうございます。「purissima」という名前は大貫妙子さんと関係があるのでしょうか? ブログで大貫妙子さんの「dreamland」が貼りつけてあったので・・・。
19:02 from goo
大貫妙子 - 春の手紙 #goo_waohouse http://blog.goo.ne.jp/waohouse/e/58927bb06a563b96eafbfcd11222c4a8
20:10 from web (Re: @DANDELION818
@DANDELION818 ユニクロの件、そうなんですよ。たくさんあるレジからなぜか可愛い女性のレジに移ると思えば、私がキャンセルできないだろうと計算しているんですよ。まったく、かないません。大阪弁でいうなら、おいどの毛まで抜かれます。
20:12 from web (Re: @DANDELION818
@DANDELION818 新しいパソコン、羨ましいです。私の家のパソコンはXPが出た頃に買ったものだから、遅くて、遅くて。で、ネットブック買ったら、すぐに娘に略奪されて、もう何かとやられ放題です。
by wadakazuo on Twitter
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月2日(土)のつぶやき

2011年04月03日 01時41分12秒 | 小説
07:12 from web
小麦粉の値上げでパンが値上げするという。ヒャー!
07:30 from web
さ、そろそろ出勤だ!ゴー!今日はどんな赤ちゃんに会えるのかなあ?
08:35 from web (Re: @uukkii
@uukkii 神戸へようこそ!
08:40 from web
朝の通勤電車でたまたま弟と会う。弟から私の娘の最新情報を聞いた。なんとボーイフレンドがいるらしい。映画とかデートとかすべて彼氏持ちで、そんでもってメアドとは教えていないとか。その彼氏、根こそぎ、ボッタクられるんだろうなあ。新高一の彼氏のこずかい、いくらだろう?ご愁傷さまです。
08:44 from web
家で、私のこずかいが多いの少ないのって言い争っているときに、娘が私のこずかいの額を訊いてきた。すると娘の高校生の先輩とあまり変わらないので、「それは少ない、あんまりだ!」と初めて娘が私の味方に立ってくれました。トホホホです。
08:45 from web (Re: @chama0118
@chama0118 おめでとうございます!たくさんの笑顔を!
08:51 from web
朝から選挙カーや駅前のスピーカーが煩わしい。いっそのこと、肉声だけに限定してもらえないだろうか。スピーカーを使うなら、エレキギターとか演奏しろ!
08:53 from web
ある選挙立候補者の公約?「議員の数を減らしまーす!」じゃ、あなたが議員にならなくてもいいのにって思ってしまった。議員の数が多くてもいい。議員の報酬が年収400万円程度にして、それでも情熱ある人が議員になればいいと思う。
09:03 from web
漫画家の中島徹氏が死去されたという。年齢が47歳
ということを知って新鮮な驚き。雀荘が舞台のギャグマンガで、ネタがどうも高度成長期のサラリーマンのおじさんっぽいので、作者は還暦以上の方だと思っていた。http://bit.ly/hLA4Jl
09:05 from web (Re: @uukkii
@uukkii そうなんですか。ホテル系ですか?ハウス系ですか?ってまるで調査っぽいね(苦笑)因みに私は神戸駅周辺を根城にしています。
09:12 from web (Re: @DANDELION818
@DANDELION818 我が家はお金の諍いは数知れず。トホホです。DANDELIONさんに、高級スラム街の我が家の悩み、伝わるかどうか?(苦笑)しかし娘は油断大敵!なんせ、ユニクロで激安のTシャツ二つ千円位と安心させ、レジへ行くといつの間にか8千円分にすり替える奴ですから。
09:15 from web (Re: @mayumix_fujita
@mayumix_fujita おはようございます!いい天気ですけど、私は仕事です!
09:16 from web
いつもの通勤の道で、毎年見る桜の樹がちらほら、桜色に・・・。そうかあ、春なんだって思う。今さらながら。
09:40 from Tweet Button
この桜が咲くのかどうかもどかしいときに、私はユーミンの「経る時」を 聴く。歌詞に出てくるホテルはフェヤーモントホテルだったとか。http://t.co/hAEYRxiこの歌はなぜか「水の影」とリンクしてしまう。「松任谷由実 経る時」http://t.co/GjvTxHt
09:53 from web
ユーミンの「経る時」の歌詞より。「何も言わず やがて花は咲き誇り 叶わぬ想いを散らし季節はゆく」、「4月ごとに同じ席はうす紅の砂時計の底になる」 満開の時に潔く散る桜を目にする頃、この歌を聴くたびに、私は日本に生まれてよかったと思う。http://bit.ly/hIj5nf
10:06 from web
清水国明「これが、炎上ってやつ?なの?」 http://amba.to/h5XDGH
10:12 from web
2
backkaなるグループの「good friends」なる曲をカラオケで歌いたいと思うのですが、絶対にない。いまイチオシなのは「ハレバレ」 サイトで「あなたのハレバレ的な写真」を募集していますよ。私も応募しようかなあ。http://bit.ly/hOkUNJ
10:24 from web (Re: @MegLaAnge
@MegLaAnge そうですね。消費の問題はいろんな側面からいろんな考え方ができる。「断捨離」と「もったいない」の線引きはどこで引けばいいのかいつも悩みます。でも、心を豊かにするための買い物っていうか消費は、私もセーブできません。でも私の心が豊かになっているかどうかは謎です。
10:32 from web (Re: @MegLaAnge
@MegLaAnge  exactly!まったくそのとおりですね。
10:38 from web (Re: @pandan2
@pandan2 宅配会社も頑張っているんですね。なぜか胸がジーンとします。  RT
pandan2 アマゾンと楽天から商品が届いた!佐川もヤマトも動いてる!
10:40 from web
RT @misawatakehiko: 偽善のチャリティーに怒り / 被災直後から動画でレポートも ? ロケットニュース24(β) http://t.co/bz31qgx via @RocketNews24
10:47 from Tweet Button
私も将来、採用してもらおうかなあ。・・・年齢制限なし、未経験者も積極採用 「引きこもり」経験者を28人雇用したIT企業の真意|「引きこもり」するオトナたち|ダイヤモンド・オンライン http://t.co/7yDz3Y1 via @dol_editors
10:51 from web (Re: @pandan2
@pandan2 そういえば、私も神戸の震災のとき、宅配会社もパニックだったみたいで、倉庫まで探しにいって、お客さんの家まで配達したことがありました。
10:56 from goo
おいおい、GOOの星占い、今日も蠍座が一番!三日連続だ!で、auoneの星占いも蠍座が一番! #goo_waohouse http://goo.gl/6ZUDH
12:00 from web (Re: @shamjurix
@shamjurix 写真は時間旅行の往復チケットだと信じております!
by wadakazuo on Twitter
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

なんと毎週土曜日の読売新聞連載、水村美苗さんの小説、「母の遺産」は最終回だったのかあ!

2011年04月03日 00時16分27秒 | 小説

毎度曜日の朝刊に掲載されていた水村美苗さんの「母の遺産」という小説が4月2日付けの掲載分で最終回を迎えた。

毎週、土曜日の朝は、この小説を読むために、楽しみにしていたと言えば、正直、嘘になるかもしれない。彼女の巧みな描写力で老女の,または中高年の女性たちの人生観や生活感を身近に感じ、そばに登場人物がいるような、多少、食傷気味というかリアルな体験に近い生々しさや焦燥感を覚えたので、さらっと目を通す程度にしていた。

そして挿絵画家が山口晃さん。この方のことは前にもチラッと書いたように、かなりユニークな画家だと思う。で、彼のユーモア感覚にあふれた、立体的で多層的な感覚、そして、古今東西自由自在なスタイル、そのおしゃれでスマートな挿絵が、なんとも重苦しいこの小説の世界のオアシスになっていた。

本当に小説家の水村さんには失礼な話だけれども、山口さんとのコラボというか組み合わせで、ひとつの作品として、私の記憶の中で定着してしまった。

で、最終回の感想なのだが、私としては、どことなくいきなり、畳み掛けるようなエンディングのような性急な感じがするのは、的外れであろうか?

まだまだ、これから楽しい展開が始まると思っていたので、少し拍子抜けした感じであるし、もしかすれば、続編ができるのかもしれない。

そしてもうひとつだけ、新聞に連載していることをリアルに痛感させるのは、今回の地震のことを小説の中に盛り込んでいる点。

果たして、これはどうなんだろう。地震が起きることはもちろん、専門家でも予測できないわけだから、地震のことを小説に盛り込んだのは、当然、3月11日以降になる。

で、小説のエンディングは掲載される日に合わせて、4月2日の記述がある。ということは、どういうことなんだろう。4月2日に終わることは予定されていたのだろうか?いや、待てよ。確か私の記憶では、3月12日の土曜日に、この小説は確か、掲載されていなかった。たぶん、もし、この季節で終わるとすれば、先週に終わるはず作品だったはずだ。

どういうことなんだろう。よくわからない。この小説はもっと続くはずだったのではなかろうか?中央公論社から単行本が刊行されるみたいだが、その際には、大いに加筆されるのだろうか?もしくは番外編や続編などがでるのであろうか?

とにかく、紙面に載せるスケジュールを考えれば、実質、2週間程しかなかったわけだけれど、この春で掲載終了の予定なら、とっくの昔に執筆は終わっていたはずだ。

ということは、やはり地震が起きて書き直した?もしくは掲載予定を大幅に短縮した?

うーん、気になってしかたない。

空前絶後の震災が起きたのだから、震災とともにこの作品を人々の記憶に定着させようという浅はかな魂胆ではありえないだろう。しかし、どうも、それをひとつのささいな伏線というか材料にしているような感じが否めないのである。

何が言いたいのか?つまりはもし、この度の震災がなければ、エンディングの震災の記述はなくなるわけだから、この小説はその場合、一体全体、どういう終わり方をしていたのか?ということだ。それを作者の水村さんにお尋ねしたいものである。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする