DVD ~ ウィリアム・シャトナー 『宇宙大作戦 シーズン1<トク選BOX> [DVD]』
人を動かす術。
いろいろあるかもしれない。
恐怖心、
憎悪、
妬み、
劣等感、
射幸心、
どんな動機付けであれ、ネガティブな感情を発動させて動かそうとしても、
それではだめだ。
実際に会って、
その威徳に圧倒されて、
自然と頭を垂れる。
そういうパワーこそが真のパワーなのだ。
映画「ある日どこかで」をじっくり観た。
いままで真剣に観たことがなかったけれど、
このBGMはいい。
時間旅行、
行きたい時代はたくさんある。
戻せるとすれば、
どの歳のどの場所に行きたいか?
「宇宙大作戦」の幻のパイロット版を観た。
幻影(セリフはイルージョンと言っていた。)を自由に駆使し、ありとあらゆる夢を叶える宇宙人。
ただし、人類の激しい感情、たとえば憎悪とか敵意にはまるで感知しないという不思議な仕組み。
1966年頃に、このような作品、凄いねえ。
人形劇のサークルにいた頃、
大邸宅に住んでいた副部長に言われた。
「あなたは人形を動かそうとはしていない。
あなたは人間を動かそうとしている。」
確かにそうであった。
演劇でありながら、演劇と違うポイントでもある。
辛い指摘だった。
まるで見破られていたから・・・。
言行の不一致!
と
娘に言われ、
癪にさわった。
でも、
事実だから、
仕方ない。
愛川欽也さん、私が子供の頃はロバ君の声を担当されていた。
それ以降も、80年代くらいまでは、映画の声優でもよく耳にした。
都会的でおしゃれでそれでいて優しくウィットに富んだ感じのセリフ回し。
中でもジャック・レモンといなかっぺ大将のにゃんこ先生は有名だ。
アド街ックでの、ご挨拶がとても力なく、
心配していたが、やはり大変な状況だったのですね。
ロバ君の声のキンキンさん、
そしてロンパールームのうつみさん。
(いまだにこまったちゃんはトラウマ的画像。)
このご夫妻の存在は、
私の遥か遠い過去とリンクしていた。
ご冥福をお祈りします。
詳細は覚えていないけれども、
梅原猛氏が笑いというものを哲学しようとした頃、
吉本の漫才を観に行ったりされていた。
でも、ベルクソンの理屈で言うなら、何かの価値が喪失した時の落差に笑いが生まれるという感じの西洋哲学では割り切れない笑いがある。
それこそは、
赤ちゃんの笑いだ。
赤ちゃんの笑顔、
湖面のさざ波のように静かに笑う。
その笑顔はどう分析すればいいだろうか。
泣きたいときに泣く。
笑いたいときに笑う。
決して、高いところから笑ってはいないのに、
あの純粋な笑顔を向けられると、
私の弱点を見透かされるようで、
とても恥ずかしくなる。
神さまだ!