神戸在住、恋するスタジオ・フォトグラファー、ときどきドキドキ、ホンニョホニョン日記!

元銀塩・スタジオ・フォトグラファーである吾輩が日々、感じ、考え、体験したことをのんびり書き連ねていく日記形式のブログ。

元町映画館で「冷たい熱帯魚」を観てきた。怖かった!

2011年05月01日 23時14分01秒 | テレビ

元町商店街の中に元町映画館なる小さなシアターが出来ていたのは知っていたのだが、今日、初めて訪問することにした。

っていうか、園子温監督さんの「冷たい熱帯魚」が観たかったので、重い腰をあげた。

この映画館、小さな映画館である。

以前は100円均一の店だったのでは、と連れのカメラマン仲間が言う。

かなり手作り感いっぱいで、その感じに好感が持てる。

その昔、8ミリ映画を作っていた知人が、「ムーンライト映画館」なる作品を作っていたのだが、「元町ムーンライト映画館」と名付けたいくらいだった。

毎月1日は映画の日で1000円だし、水曜日にはメンズデーということで、男性は1000円。

そして何よりも5回鑑賞すれば、1回招待してくれるという。

それならば、毎週水曜日とかに行けば、5000円で6回鑑賞できるから、800円少々で映画を鑑賞できる計算になる。まことにせこい計算であるが、これは重要。

私は50歳を超えているので、もし女性とペアなら毎日、いつでも1000円で行ける。

でも、小さな劇場なので、行くたびに相手が変わっていたら、そのうちバレルだろうななどと、要らぬ心配などをしてしまった。バカである。

で、この映画館で私の鑑賞デビューは「冷たい熱帯魚」

怖い映画である。実際の事件がベースになっている。

でんでんという元々、コメディアンの個性派俳優が、どのように怖い演技をするのかに大いに興味を持っていた。

(最近では「湯けむりスナイパー」の番頭さんの役に注目していた。)

そしてその期待は期待以上に叶えられた。

当分、でんでんの登場するドラマは見たくないほどである。

ストーリーはここでは書かない。映画の予告編でもだいたいの片りんを覗うことができるだろうから。

ただ、ビートたけしさんの映画でもそうなのであるが、暴力とお笑い、恐怖とお笑いの表裏一体ぶりというか、その不条理な、なんとも表現しにくい心地悪さを、巧みにじわじわ迫らせてくるところは、監督と出演者の才能と力量なのだろう。

実際、これ以上は残虐で目を背けるシーンであるのに、でんでんのセリフに観客から、漏れた笑い声があちらこちらから静かに聞こえてくる。

それはもちろん、笑いを取ることを前提のセリフではない。

むしろ、すべての審判が下ったときの、自己の業深い罪を客観的に悟った、懺悔の、必死の、絞り出すような声であるから、そこは本来、笑うシーンではないはずだ。

でんでんからすれば、断末魔の苦痛の中で、どうにか正常な救済を求めた、真の魂の囁きであったはずだ。

だからこそ、少し冷静に考えれば、私自身、笑っていいのかどうか、悩んでしまう。

と言いながらも、私自身、笑っていたのだが。

吹越さんの、いじめられっ子のスタンスの殻を破り、豹変するプロセスの演技は秀逸。

そして何よりも美しい女優陣に拍手を送りたい。

黒沢あすかさんは若い頃から、悪女を演じたら、本当に憎たらしい役をしてしまう。でも美しいから、ついつい油断してしまう男の愚かさをそっくり呑みこむ計算高さを演じさせたら、その可憐さは天下一品である。

まだ20歳そこそこの頃、某、カメラ雑誌のヌード特集で、綺麗なヌードを披露されていたのが、とても印象的で、今でも鮮明に思いだすことができる。

肉感的なボディと幼い顔のアンバランスぶりが、とてもまぶしかった。

そしてなんと言っても、神楽坂恵さん、最高!

来秋に園監督の新作、「愛の罪」にも出演されるみたいです。

 

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今朝の出勤前のほんの5分しか見られなかった、残念。

2011年05月01日 10時04分54秒 | テレビ

今朝の「ボクらの時代」は「湊かなえ×有川浩×万城目学 合計860万部!超人気作家の頭の中は?」であったが、

 

むむむ、

この三名、いずれも関西に縁がある作家であり、

かつ同年代になるのかなあ。

で、

有川浩さんの原作「阪急電車」映画化を記念したセッションかもしれない。

終わりかけに見たので、とても残念だったけれども、

有川さんの発言だっけ、

湊さんの「告白」は映画にするとエゲツないとおっしゃっていた。

私もそれはそう思う。

小説の中だけで存在すべき恐怖というものはあると思う。

逆に言うのなら、映像化はタブーっていうか、

踏み入れてはいけない領域のような感じがします。

 

万城目さんはともかく

おふたりの女流作家さんが、

自分をスマートにアピールするトークのスキルを向上させれば、

もっと読者層が増えるような気がします。

ま、

それは本業ではないと言わればそれまでですけれど、

音声で語ることも巧い作家なら、尚更、いいではありませんか!

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また明け方までDVD、「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」を見てしまった。

2011年05月01日 09時04分46秒 | 映画
ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う ディレクターズ・カット 完全版 [DVD]
石井隆監督
角川映画

 

石井隆氏の傑作映画、「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」を夜中に見る。

この方は元々、成人向きコミックを描いていた人であるが、独特の世界観を持ったすごいアーティストだ。

どう例えればいいのか、曖昧さや妥協、偽善を許さない、厳しい世界の中での、

狂気と正常、

愚かさと優しさ、

悪意と救い、

と言えばいいだろうか。

 

って、少し調べれば、

この映画の英語のタイトルは「Salvation」(救済)だった。

なるほどね。

 

1993年の作品「ヌードの夜」の続編になる本作であるが、前回の根津甚八氏の役どころは今回は女性刑事の東風万智子さんを立てている。この女優さん、とても気になっていたのだが、旧名は真中瞳なのだ。素晴らしい女優さんになられたと思う。

で、この東風さんの役どころは、まさに「Salvation」、

救済以外のなにものではない。

石井作品にしては例外的なほど、女性的な優しいエンディングが意外。

 

石井氏の作品に出てくる人物は、

追い詰められた人が多い。

表の世界でも裏の世界でも、

明るい、エリート街道から堕ちた、

または静かに降る雪が積もるように、

心の傷を堆積したボロボロの人が出てくる。

そういう人たちに対して、

石井氏はそれとはわからない形で救済を用意する。

石井氏の関わっている映画を観ていると

世の中の基準がわからなくなってくる。

しぶとく地を這うようにいきる虫けらが馬鹿にされる時代だけども、

そういうしぶとい虫けらの世界には、

偽善は何の救済にもならないことを悟っている不文律がある。

石井氏の哲学というか、その根底には

すごい愛が溢れている、

っていうか、一切の偽善に対する激しい悲憤が潜んでいるような気がする。

また

石井氏の世界観を忠実に表現する鬼才の俳優、女優陣の演技がこれまた秀逸。

特に

大竹しのぶさんの演技には

いつも身震いさせられる。

(石井氏が関与していたGONIN2をおすすめします。)

で、

石井氏の映画には雨が良く出てくる。

撮影も大変だろうなあ。

カメラ班の苦労に同情する。

 

で、さらに

関係のない話ですが、

今日は元町映画館まで悪友と「冷たい熱帯魚」を観てきます。

 

 

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4月30日(土)のつぶやき

2011年05月01日 01時46分45秒 | 読売新聞
07:48 from web
詩人ですねえ。RT @goushi504 草むらに一輪だけ花が咲いてる。でも君は一人じゃない。君の存在に僕は気づいてるよ。…みたいな。 http://instagr.am/p/Drgzs/
08:50 from web
昨晩のロイヤル・ウエディングを見て、ルパン三世のカリオストロの城を思い出してしまった。で、昨晩、テレビでルパン三世が流れていたけれど、劇画タッチとルパンの声に違和感を感じてしまった。
08:51 from web (Re: @MegLaAnge
@MegLaAnge いつかその秘伝を伝授してくださいませ。
08:53 from web (Re: @yuisanapo
@yuisanapo おはようございます!
08:53 from web (Re: @shamjurix
@shamjurix おはようございます!
09:50 from web (Re: @khonen1969
@khonen1969 おはようございます!
10:20 from web (Re: @koiwazurai
@koiwazurai おはようございます!
15:01 from web
まったく同感です。@DANDELION818 RT真央ちゃん、ジャンプはミスったけど、それ以外は滑らかで優雅で良かったのに。少し臆病になってるふうにも見えたけど、キムヨナとあんなに差があるとは思えないんだけど…。
15:25 from web (Re: @DANDELION818
@DANDELION818 ありがとうござます。耳はだいぶ良くなりました。でもまだ少し腫れた感じがとれませんね。で、腰とかは大丈夫ですか?
17:14 from web (Re: @DANDELION818
@DANDELION818 おだいじになさってください。
18:42 from web
【佐藤優の眼光紙背】小佐古内閣官房参与の爆弾発言に注目せよ http://news.livedoor.com/article/detail/5527556/ #blogos
by wadakazuo on Twitter
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BEEGEESの「若葉の頃」をサラが歌うとこうなる。

2011年05月01日 00時04分49秒 | ノンジャンル
Sarah Brightman - First of May


サラ・ブライトマンが歌うと、五月の歌なのに、クリスマスソングっぽくなっちゃうね。
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