ワニなつノート

ひとり反省会(その3) 

 

刑務所で「ここはいい所だ」という累犯障害者をわらわない。

「ちゃんとしないと刑務所に入れられるぞ」と脅され、「いやだ、ずっとここにいさせてくれ」と答える人をわらない。

    □

「ふつう学級を選んでも、何年か後には支援学級に来て、みんなほっとするんですよ」

その子を見守ってきた療育の先生の言葉もわらわない。

      

安全が何かは一人一人違う。

どちらも「障害児者にとって、娑婆は安全じゃない」という実体験に基づいている。

     □

だけど。

社会やふつう学級が「安全」でなかったのは、その子のせいではない。

障害のせいではない。そこにいるのが「ふさわしくない」から安全を感じられなかったのではない。

 

刑務所の彼には、

ほっとしたその子には、

それまで「安全を感じさせてくれる、信頼できる大人」がいなかっただけ。

 

だから、「ずっとここにいていいよ。ここで守ってあげる」というのは違う。

この社会のどこにいても、安全で安心できるように。

子どもたちが、地域の学校で「ここは安全でいいところだ」と言ってくれるように。

娑婆で「ここは安全でいい所だ」と言ってもらえるように。

 

安全を感じるために、無理してがんばったり、逃げたり、凍りついたりしなくていいように。

ただ、仲間といるだけで、安全を感じられるように。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ようこそ就園・就学相談会へ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事