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千葉県立高、定員割れも不合格 

2家族が人権救済申し立て 障害越えて公立中卒業 

「学びたい思い尊重して」

2024年6月22日千葉日報
 

千葉県立高校の入学試験で定員割れがあるにも関わらず不合格になる「定員内不合格」で、障害のある子らの教育を受ける権利が侵害されているとして、今年の春に高校受験をして不合格となった県内に住む当事者の2家族が21日までに、県弁護士会に人権救済申し立てを行った。

申し立てをしたのは、今春に公立中学校の普通学級を卒業した、ダウン症の男性(15)と難病「レット症候群」の女性(15)、その家族。県弁護士会館で記者会見した家族によると、2人はそれぞれ中学校のクラスメートと共に進学を目指し、定員割れの高校を受験したが不合格となった。
 
高校側から理由として「作文と面接試験の点数が基準に対してあまりにも低い」「学ぶ意欲が足りていない」などと説明されたという。県内公立高校の入学試験実施要項には、調査書や試験の結果などから総合的に合否を判断すると記載されている。
 
県教育委員会は、公立高校に対し、受験者数が募集人員以下の場合は「特段の理由がない限り、定員を確保するよう通知していて、点数が低いことだけでは合否を判断する理由にはならないとの見解を示している。県教委は今回の申し立てに「(書類が)届き次第内容を確認し、対応をしていきたい」とした。
 
ダウン症の男性は、母親によると、中学校3年間で皆勤賞を達成し、漢字検定では9級と7級に合格するなど学びたいという意欲にあふれている。母親は男性が高校に行けなくても充実した生活ができるよう通信制のサポート校などを見学したが、施設やカリキュラムが整っている高校に代わるものはないと実感したという。
 
「息子は学校という居場所を失ったことで、これまでできていたコミュニケーション能力、学習能力を失ってしまうかもしれない」と不安な胸の内を語り「息子の『高校生になりたい』という思いをかなえたい」と訴える。
 
「レット症候群」の女性は、両親によると、話すことや手を器用に動かすことは難しいが、高校進学を目指し、受験では、症状に配慮した方式で作文試験や面接を受けることを求めて「特別配慮申請」を出した。しかし、申請通りとはならず、への返答通知が来たのは前日の午後4時だったという。試験を受けたが結果は不合格だった。
 
両親は「通知が受験前日では試験のシミュレーションなどもできない。これでは障害者差別どころか障害者いじめではないか」と話し「なぜ障害があると支援学級を選ばなければいけないのか。個人の意思を尊重するべき」と訴えた。
 
当事者らで構成する団体、千葉「障害児・者」の高校進学を実現させる会で2家族を支援する女性は「子どもが何をできるかできないかではなく、大人がすべきことを考えなければ。学びたいという思いを尊重してほしい」と呼びかけている。
 
 
 
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