ワニなつノート

【植えつけられた怖れ】(その3)



【作戦2】《6.5%詐欺》


「爺さん」とか、「作戦」とかいうと、「ふざけてる」と思われるかもしれない。

でも、あんまり真面目に語る気はしない。


たとえば「オレオレ詐欺」なら、その手口を真面目に解明しなくても、うちの母ちゃんが被害にあわなければいい。

だから、うちの母ちゃんがだまされないような、話を書きたい。


「オレオレ詐欺」は、「母さん助けて詐欺」ともいう。

「6.5%詐欺」でいえば、「母さん見つけて詐欺」というところか。

子どもの「発達障害」を見逃さないで、「ちゃんと見つけてあげて」と。



《6.5%詐欺、あるいは、母さん見つけて詐欺》


「発達障害は6.5%」という言葉を見たことがあると思う。

詐欺は「6.3%」から始まった。


2002年、文部科学省が「今後の特別支援教育のあり方について(中間まとめ)」を発表。

この時の、「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査」の数字が6.3%です。


「本物の障害児」は棚に上げておいて、「ふつう学級の先生」に、
「あなたのクラスに、特別な教育的支援があった方がいいな~と思う子はいますかぁ~~」
と聞いて、
「いるいる~」と返ってきた数字。


それが6.3%( `―´)ノ


よーーーく気をつけて読んで下さい(‘ω’) 



「発達障害の出現率」の数字ではないんです。



それどころか、養護学校や情緒障害時学級に在籍する「障害児」さえ関係ない数字です。


だって、「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする!!!」なんだから。


もともと「ふつう学級にいる子」の中の6.3%なんです。


これ、真面目に話す気になれますか? (・。・)



「いくらなんでも、そんないい加減な話は…」と疑う人もいるでしょう。

ましてこんな顔文字を入れながらでは、説得力はない(-。-)y-゜゜゜


だから、ちゃんとした「引用」をします。


当時、日本児童青年精神医学会理事長の山崎晃資氏の言葉。


【調査研究協力会議で議論されていた頃、発達障害の診断をするためには、乳幼児期の発達歴を詳細に調査し、面接や行動観察を繰り返すことが不可欠であることを文科省の調査官にはずいぶん説明したのですが、全部省かれてしまい、結局6.3%という数値が出てきたのです。

確かあの数値が出た直後、日本児童青年精神医学会に担当した調査官がきて報告したのですが、会場が騒然となり、6.3%に対するクレームが出ました。

要するに、安易な評価尺度を作って、学級担任が横断的に評価した結果であり、出現率でも有病率でもなんでもないものです。】
(「発達障害バブルの真相」米田倫康)


        ◆


10年位前から、就学相談会に、親ではなく祖母という人が増えてきました。

「孫が発達障害と言われるが、本当に障害なんだろうか。私にはふつうの子どもに思えるんだけれど…。何が障害なんだろうか」。

私から見ても「ふつうの子」で、就学相談会に来る子ではない、ように見える。

実際、そのままふつう学級に入学して、何の問題もない。

少なくとも私が「就学相談会」をやってきた30年の前半15年には来なかった子が、来るようになった。


もちろん、「本物の自閉症の子」でも「本物のダウン症の子」でも、何の問題もないと、私たちは言うのだが、本当に本当に、ふつうの子、なのだ。

どうして、こんなことになっているんだろう。


ちなみに、就学相談会で「うちの子は大変で心配なんです」という親に、私の子ども時代を話すと、「うちの子はそれよりはましです」という顔になる(/・ω・)/


(つづく)
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