いま時間がないのですが、どうしてもお知らせしたいので、コメントとありんこさんの昨日のブログを転載させていただきます。
【コメント】2011/4/28 0:53
yoさん ありがとうございます。
朝一番に覗いて、涙してしまいました。
今回のことでは新しい空間に飛び込む勇気というか
予想以上にエネルギーが要ること
娘が就学時どれだけ大きなエネルギーが必要だったか
新しい環境への期待と不安と
あの当時の娘の想いを辿るような経験をさせてもらっています。
原発事故によって失くしてしまったものは
本当に悔しいし、過去の事故をもっと省みていればとも思います。
そしてこの国の政を司る人たちの人の命を軽く見ている有り様には
嘆いても嘆ききれません。
どこをどう間違ってしまったんでしょうか?
少子化対策といいながら、放射能に曝されている子供たちを「20mSvまで問題なし」と危険な場所に放置しているのと一緒です。
人を守らずして何を守ろうとしているのでしょうね。
反面 嬉しかったのは人と人のつながりです。
「今度は私たちが助ける番」「自分が出来ることを…。」と行動に移してくれる一人一人の方々の行動が
とても温かく感じられました。
娘も含めてこれから大人になろうとする子供たちには
人の心をもった助け合える大人に成長してほしいとこれまで以上に
思うようになりました。
娘は新しい環境に飛び込みましたが
これまでの3年間の経験が生きているようです。
転校初日のそれも朝一番に発作を起こすというインパクトあるデビューをしましたが
3日目には教室へ向かう廊下で「あーちゃん おはよう」と声をかけてくれる子が数人いました。
同じ教室で学ぶってどんな事より大切なことだなと
新しい学校でも感じています。
◇ ◇ ◇
【ありんこさんのブログ】2011/4/28
学校っていいな
4年生に進級しました。
そしてこれまでで一番大きな変化と言ってもいい ありんこ一家の大移動(笑)
あーさんも、上の兄姉もはじめて転校しました。
今までずっと見送る側だったので転校に関して初めてづくしでした。
私が学校への手続きに出かけて行くと、敏感に察知してランドセルを引っ張りだしてくるあーさん。学校が、新学期が始まっていることをちゃんと分かっています。
「あーちゃん ゴメンね。学校まだ行けないの。
あーちゃんもお兄ちゃんも、お姉ちゃんも別の学校に行くんだよ。もうちょっと我慢してね。」
そんな風に何度も説明して話して聞かせました。
ちゃんと理解しているんだなと思ったのは、ランドセルを引っ張りだして教科書類を入れて張り切っていたのが、その日以来、学校へ行く仕草は見せなかったからです。
大好きな外遊びもできず、ずっとずっと家の中で過ごしていた1ヶ月
一日も早く外を駆け足で走り回らせてあげたかった。
みんなと教室で勉強させてあげたかった。
早く日常に戻してあげたい。
きっと福島に住む子供を持つお父さん、お母さん達はみんな同じ願いを持っていただろうと思います。
あーさんも学校へいけない不自由な中でも学校へ行くことを諦めていたわけではありません。
忘れてもいませんでした。
以前あーさんが「これがいい!これ買って」と気に入って買った写真絵本があります。
『やっちゃんがいく!』です。
私もいつか手に入れようと思っていたのですが、あーさんも一目惚れしたようです。
その絵本に出会って即決でした。
自閉症のかわいい男の子の学校生活の様子を写真で紹介した絵本なのですが、3月11日の大震災から新学期が始まるまでの間、ずっとページをめくって何かを思うように眺めて、時々私に「ほら、お給食!食べてるね~」とか「お勉強してるね~」と話しかけます。
そんな姿に学校に行きたいんだな。お友達に会いたいんだな。と
言葉には出さないけれど、あーさんの思いが伝わってきます。
周囲の子供たちから遅れること1週間
転校の手続きも無事整い引っ越し先の小学校へ挨拶へ行くことになって
あーさんの喜びようったらありませんでした。
翌日から学校へ登校することになりました。
新しい学校は登校班があります。
近所の子供たちと一緒に登校することになりました。
いままで私と2人での登校でしたからワクワクします。
けど、これまでの登校状況だとどのくらい登校班でいけるんだろう?
そんな心配も募ります。
ところが、この震災以来あーさんの生活習慣が整いつつあります。
新しい家は一人一部屋ずつあるので周りの生活に左右されることなく
早く寝ることができるようになりました。
いい感じです。
私と二人だとあちこち気もそぞろで、道草をくいながら登校するのに
登校班だとみんなと足並みを揃えて
時には張り切りすぎて追い抜いてしまったりしながら歩いて行きます。
私との登校も本当は不本意だったんだな!(笑)
みんなと歩いて行く学校はどんなにか楽しいだろうと思います。
下校も本当は下校班で帰るはずなのですけどこれはまだ一度も実現していません。
長い間、外へでられずろくに遊べなかった反動で
帰ることよりブランコに惹かれてしまうからです。
今日はブランコに乗ってお友達に背中を押してもらっていました。
本当は帰るときはブランコはダメなんだって
「でも あーちゃんはいいの ねー!」
なんて言われながら(笑)
5時間目にようこそ集会であーさんも歓迎されたそう
「あーちゃん 面白いこと言ってお腹痛かった~!」と教えてくれました。
先生は「カスタネット上手でした。」となにかが出来たことを教えてくださいます。
それも嬉しいですが、子ども目線の今日の出来事はあーちゃんとクラスの友だちとの等身大の生活が見えてきて楽しいです。
ありんこさんのブログはこちら↓↓↓http://blogs.yahoo.co.jp/arinnko140129/62745595.html
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