ワニなつノート

要望書  意味

要望書  意味



数えたことはないけど、「要望書」という文書を100通くらい書いてきました。

要望書にもいろいろありますが、ここでは「学校長」「市長」「教育長」宛ての要望書について、ワニなつ的意味をメモしておきます。


おととい、H市との話し合いに参加してきました。

中身は、保育園での医療的ケアに関してのことですが、話し合いの途中なので詳細は結果が出てからにします。

ただ、「要望書・意味」について、あらためて確認できたことがあります。

両親は半年余り、園長先生や担当看護師、市役所の保育課の担当者に、ケアの中身について改善を求めて話し合ってきました。

主治医の意見が聞きたいと言われれば、それについて主治医の意見書をもらってもきました。

でも、何も改善がありません。

そこで1月になって、両親の名前と「会」の連名で、市長宛てに「要望書」を提出しました。

「会」との連名で提出するのは、行政が「保護者としか話をしない」と言い出すケースが多いためです。
市長や教育長宛てに、「会」で文書を提出することで、「会」も当事者として話し合いに参加することができます。


さて、おとといの話し合いで、驚いこと。

話し合いのなかで、担当者の話が要領を得ないので、私が質問しました。

「お話を聞いていると、両親の要望をいま初めて耳にしたかのように聞こえるのですが…、
両親は半年前から何度も園長先生と話し、市役所にも足を運び、大学病院の主治医の意見がほしいといわれそれももらってきてる、なのに、『これから』検討を始めると言われる…、
そもそも保育課が両親の希望を、「切実な要望」として受け止めたのはいつの時点ですか?」

この質問への回答は明快でした。

「それは…、この要望書を頂いたときです」


(-_-)/~~~ピシー!ピシー!


           ◇

話し合いのあと、「あれが一番腹が立ちました。あんなもんなんですか?」とお父さんに聞かれました。
いつも子どものために、仕事を休んで話し合いに参加する若いお父さんに、私は答えました。

「そうですねぇ、99%こんなもんですね~。
『要望書』っていう3文字の文書で希望を伝えないと、それまで親がどんなに真剣に、切実に、子どものためを思って話し合いをしても、相手にとっては『雑談』扱いなんですよね。」

親の「相談」や「要望」は、正式な文書で出さないと、「雑談」扱いされること。


それは、私のなかでは、「常識」「いつものこと」になりつつあるのですが、いつもは穏やかなお父さんの複雑な表情をみて、やはり理不尽な話なのだと思いました。

医療的ケアが必要な3歳の子どもと1歳の二人の子どもを育てながら、半年間、毎日眠れない思いをしながら、子どものためになんとかしたいとやれるだけのことをやってきた若い両親の思いと言葉に耳を傾けず、市長宛ての「要」「望」「書」という3文字の文書が届いたとたん、はじめて「親の切実な要望」として耳に届きました、という。

腹は立ちますが、私の経験では、全国どこでもおなじようなものです。



※ ちなみに、この「要望書」も、親の名前だけ、だと効果は半減します。
また、提出したあと、話し合いを応援してくれる人が複数いないと、これもまた効果は半減します。
他にもいろいろ、注意事項はありますが、それはまた別の機会に。
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