悪徳の巣、新宿の百人町が近頃、どんどん綺麗になっていくので、撮影してまいりました。
新宿区百人町はもともと、徳川家の護衛のために百人同心が住んでいた場所で、のちに高級住宅街になるも、戦火にさらされた後は、コリアンタウンとなって、街娼のメッカとなりました。一頃などは、山手線と中央線に挟まれた三角州のような暗黒地帯に、世界各国の売春婦が様々なお国訛りで「オアソビ~」「シャチョサーン」と呼びかけるさまは、大人の国のイッツアスモールワールドのようであったと、伺います。しかし、石原都知事在任時に、売春婦が一掃されると、ビジネスホテルや連れ込み宿の類は退去する他なく、韓流グッズやチヂミを販売する店舗に変わって、至って健康な町並みへと変化しつつあります。
悪徳が栄え、風雅な連れ込み旅館から、ビジネスホテルまで新旧の宿泊施設が垣間見れる三角州地帯です。
かつてのビジネスホテル天国も、風前の灯火。
職安通りからの眺め、この愛すべきボロボロな光景も、少しずつ建て替えなどが進んでいます。
おそらく進駐軍時代からの連れ込み宿の跡でしょうか。こうなると文化財です。
皆中稲荷神社は、百人同心の守り神。鉄砲がみなあたる事を祈願しているので皆中と言います。現在は、スピリチャルな書籍などで、宝くじが当たるなどと紹介されたために、次から次へと人々が訪れ、ボロボロだった境内が綺麗になってしまいました。
結婚式場の看板などに時代を感じます。
こちらは歌舞伎町、2015年、建て壊しになる映画館、ミラノ座を見てきました。以前は新宿コマ劇場があったり、歌声喫茶の洋館があった事で、大衆娯楽を支える街の雰囲気を留めていた歌舞伎町も、騒々しいだけの街に様変わりしてしまいました。歌舞伎町でおそらく一番ディープな場所に、大正時代に建てられた弁天堂までいつのまにか無くなっていました。
レビュウや演歌歌手のショーを催していたコマ劇場は、現在東宝シネマの施設に。ボーリング場があったピンクのミラノ座は果たして何に変わるのでしょうか?
かつて淀橋浄水場があった西新宿の、都庁を始めたとした場所は、高層建築にあふれていますが、税務署通りを挟んだ西新宿と北新宿は、古びた家屋や商店がひしめく町でした。ところが、税務署通りの拡張工事が完了すると共に、また大開発が入ってしまったのです。
そんな中、時の流れを止めたかのように永久不変の姿で高層ビル群に対峙している建物があります。その名も「ときわ荘」。ちなみに漫画の神様達のかつてのお座所はトキワ荘ですので、関係ありません。
吸い込まれそうな入り口。永久不滅のときわの文字・・・。
数々の消えていったオンボロ物件たちの無念の叫びがここに集結して、街を無機質なビル群に豹変させる開発屋さんに呪詛電波を発していると思います。正直、住みたくはないけれど、いつまでもそこに有らんことを、と願わずにはいられません。
新宿区百人町はもともと、徳川家の護衛のために百人同心が住んでいた場所で、のちに高級住宅街になるも、戦火にさらされた後は、コリアンタウンとなって、街娼のメッカとなりました。一頃などは、山手線と中央線に挟まれた三角州のような暗黒地帯に、世界各国の売春婦が様々なお国訛りで「オアソビ~」「シャチョサーン」と呼びかけるさまは、大人の国のイッツアスモールワールドのようであったと、伺います。しかし、石原都知事在任時に、売春婦が一掃されると、ビジネスホテルや連れ込み宿の類は退去する他なく、韓流グッズやチヂミを販売する店舗に変わって、至って健康な町並みへと変化しつつあります。
悪徳が栄え、風雅な連れ込み旅館から、ビジネスホテルまで新旧の宿泊施設が垣間見れる三角州地帯です。
かつてのビジネスホテル天国も、風前の灯火。
職安通りからの眺め、この愛すべきボロボロな光景も、少しずつ建て替えなどが進んでいます。
おそらく進駐軍時代からの連れ込み宿の跡でしょうか。こうなると文化財です。
皆中稲荷神社は、百人同心の守り神。鉄砲がみなあたる事を祈願しているので皆中と言います。現在は、スピリチャルな書籍などで、宝くじが当たるなどと紹介されたために、次から次へと人々が訪れ、ボロボロだった境内が綺麗になってしまいました。
結婚式場の看板などに時代を感じます。
こちらは歌舞伎町、2015年、建て壊しになる映画館、ミラノ座を見てきました。以前は新宿コマ劇場があったり、歌声喫茶の洋館があった事で、大衆娯楽を支える街の雰囲気を留めていた歌舞伎町も、騒々しいだけの街に様変わりしてしまいました。歌舞伎町でおそらく一番ディープな場所に、大正時代に建てられた弁天堂までいつのまにか無くなっていました。
レビュウや演歌歌手のショーを催していたコマ劇場は、現在東宝シネマの施設に。ボーリング場があったピンクのミラノ座は果たして何に変わるのでしょうか?
かつて淀橋浄水場があった西新宿の、都庁を始めたとした場所は、高層建築にあふれていますが、税務署通りを挟んだ西新宿と北新宿は、古びた家屋や商店がひしめく町でした。ところが、税務署通りの拡張工事が完了すると共に、また大開発が入ってしまったのです。
そんな中、時の流れを止めたかのように永久不変の姿で高層ビル群に対峙している建物があります。その名も「ときわ荘」。ちなみに漫画の神様達のかつてのお座所はトキワ荘ですので、関係ありません。
吸い込まれそうな入り口。永久不滅のときわの文字・・・。
数々の消えていったオンボロ物件たちの無念の叫びがここに集結して、街を無機質なビル群に豹変させる開発屋さんに呪詛電波を発していると思います。正直、住みたくはないけれど、いつまでもそこに有らんことを、と願わずにはいられません。
小さいころから今まで、海外で暮らすことが多かったから、余計に昭和に対して私は憧れがあります。
現在、私が住んでいる香港も、中国返還後は地震がないため、超高層ビルが立ち並び、下町がどんどん無くなっています。(ましてや自然なんていうものは、香港で探すのは難しいです・・・郊外のほうに、ハイキングが出来る小さな山がいくつか残っていますが整備された、コンクリートの道が多く、ハイキングしているような気分にはなりませんね 苦笑)
今の香港の若い人たちが日本へ憧れを感じるのは、東京や大阪の大都市の風景より、美しい自然が残り、のんびりした山や海辺の生活らしいです。
また街中にも、古い家屋やボロボロになりながらもまだ営業している商店、小料理屋、喫茶店や旅館があるから、魅力があるようです。
私も、日本へ年間何度か、一時帰国をしますが、日本の古い町並みが全て消えないでいてほしいと思います。
確かに地方都市は交通の便が悪くて、困ることも多いですが、不便だからこそ緑が多く、そして動物も生存できるのかなとも思います。
また、今回、写してくださった、崩れそうで、もう晩年を迎えているようなアパート、喫茶店、商店、かつては銭湯や旅館だったような建造物は、残しておいてほしいなと思います。
(一時帰国したときには、そういうところを散歩しにいくのが好きです・・実際に、日本で働いていたときは、渋谷区の裏町?!に憧れて住んでいたこともあります。)