ビバ!迷宮の街角

小道に迷い込めばそこは未開のラビリント。ネオン管が誘う飲み屋街、豆タイルも眩しい赤線の街・・・。

その味戴冠!クラウンエース(上野)

2010年09月24日 | グルメ
今回は建物というより上野にある昭和の香り漂う食べ物屋の話題など。

メガ盛り画像で食い意地自慢・・・

貧しい味覚で五段階評価のグルメ記者気取り・・・

 上野の駅前が昨年様変わりしました。上野公園に隣接した飲食店「聚楽台」が取り壊されてしまったのです。聚楽台のレストランは蝋細工のサンプルメニュー発祥の地で、内装も部分的にパリのようであったり、十二単の女性の壁画などがあったり、和洋入り乱れたコテコテの装飾に溢れていました。お客も戦後の集団就職の一行かと見まごうようなレトロな服装の人でごった返していてびっくり。上野駅が見渡せる窓際はカフェスペースで、アイスクリームを頼むと蝶ネクタイをした店員が、ウエハースの乗った銀の高月型アイスカップを持ってきたものです。向かいには聚楽のタイル張りの物々しいビルがあって、古びた洋館の上野駅、活気はあるけれど闇市の空気がいまだ色濃いアメ横の雰囲気と相まってまこと古めかしい空気でした。今の上野は2つの向かい合う聚楽ビルを失って当時の面影がかなり薄れてしまいました。(こちらに聚楽台の詳細がありますのでご参考までにリンクさせて頂きました。)
 アメ横は飴屋横丁ともアメリカ横丁とも言われます。終戦後新宿駅と同じく、駅前に闇市が立ち、闇米やアメリカ軍の横流しの物資が売られてたためです。配給の物資意外は違法の取引で物を売るに買うにも命がけだったなんて・・・戦争はするもんじゃないですね。ここはいつも変わらぬ光景と活気に溢れています。
   



 高架下の通りににクラウンエースはあります。返す返すも無くなったのが惜しい聚楽台のビルも赤い外壁でしたが、カレー専門店クラウンエースも赤いテントの覆いがあって昭和のテイスト。東西の通りに挟まれている店舗なので、どちらにも入り口があります。

 
 昭和を体感(戴冠)してください。
  

 ここでも蝋細工のメニューは大活躍。冷房中とわざわざ表示する心遣い!
 

 600円で、巨大なカツカレーに舌鼓。ちょっと塩辛いルーは胃にもたれますが・・・。外の丸窓はカレーの味を視覚化した最先端のアート?
   

 2階は喫茶室ということですが、人を寄せ付けないムードです。