昨日の話しですが、マンドリンカルテットのコンサートを聴きに行ってきました。
『MANDOLIN QUARTET CONCERT 実力派4人の個性が輝くマンドリンカルテット』
会場は
日暮里サニーホールの
コンサートサロン。
収容人員は100名ということなので、事前にちゃんと前売り券を購入。 当日券でもだいじょぶかな~? なんて思ってたんですけどね。 結果的には買っておいて良かった。 コンサートの数日前には
「完売」との情報が流れていましたから。
出演者は・・・
自称「マンドリン界のヨン様」こと
粂井謙三氏(マンドリン、マンドラ)。
「マンドリン界ののび太くん」(←粂井氏談)こと
折井清純氏(マンドリン、マンドラ)。
「ギター界の上条恒彦」(←粂井氏談)こと
杉浦知美氏(ギター)。
そして!!! 「我らが
ちーさま」こと
桝川千明さま(マンドリン)。
すごいメンバーですよね。 ある意味とんでもないメンバーですよね。 全員がプロ奏者、それどころか全員がそれぞれソロリサイタルをやっても聴きに行きたいくらいのメンバー。 贅沢です。
以前にもこのメンバーで四重奏のコンサートがあるっていう情報を聞いて、「聴きに行きたい!」って思ったものの、平日にしかも
前橋だったので泣く泣く諦めたのでした。 そのメンバーが日暮里に来るのです! 聴きに行かねばならないでしょう!!
ということで前売券買って気合じゅうぶん。 開場時間の20分前には会場に着きました。 ホール前にはチラホラ人がいるもののまだ行列はできていません。 しめしめ(笑) 行列を作りました。 先頭から2番目に並びました(喜)
ここでMrs.cockatooと打ち合わせ。
私「どこらへんに座りますか?」
Mrs.「一番前」
私「いやでも一番前は恥ずかしくないですか?」
Mrs.「一番前!」
私「でも粂井さんに客いじりとかされたりしたら・・・」
Mrs.「一番前!!」
私「・・・はい・・・」
2番目に入場したわけですから席は選り取り見取りです。 結局1stマンドリンの席の真横の席を確保しました。 なんか恥ずかしいなぁ・・・(照?)
■PROGRAM■
【第1部】
愛の挨拶(エルガー)
第1タランテラ(ラ スカラ)
幻想的円舞曲(マルチェルリ)
ナポリ風狂詩曲(カラーチェ)
【第2部】
アリア(バッハ)
マンドリン協奏曲 ハ長調(ヴィヴァルディ)
ディヴェルティメント ニ長調(モーツァルト)
ハンガリア舞曲第6番(ブラームス)
チャールダーシュ(モンティ)
砂に消えた涙
熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
雨音はショパンの調べ~I Like Chopin~
そしていよいよ開演時間!! 登場するなりマイクを握る粂井氏。 楽器を置いて引っ込んでしまうちーさま(?) どうやら譜面を忘れたようです(笑)
Mrs.cockatooはどうやらこの時まで「杉浦知美氏」が女性だと思い込んでたらしいというのはここだけの話(苦笑)
コンサートは粂井氏のトークから始まりました。 噂には聞いていましたが・・・(笑) 自称「マンドリン界のヨン様」とのことでしたが、私の印象ではむしろ「マンドリン界のさだまさし」(笑)
ちょっと寒気がしたのは効き過ぎの空調のせいなのか、ダジャレのせいなのか・・・(笑) 楽しいからいいんですけど。
「愛の挨拶」「第1タランテラ」は、1st Mandolin=粂井氏、2nd Mandolin=桝川氏、Mandola=折井氏、Guitar=杉浦氏、という編成でした。 この編成がこのカルテットの基本なんですね。
「幻想的円舞曲」は折井氏がソロマンドリンで、粂井氏がドラに回る編成。
前2曲でドラを弾いている時もそうだったんですけど、折井氏の柔らかい右手に目が釘付け。 でも音はちゃんと出てくるんです。 なんだか不思議。 それと、3人の中では(ソロのときに)一番身体を揺らしながら弾いていたと思うんですけど、楽器と体の関係は崩れないんですよね。 むやみに身体を揺らして楽器を弾く人たちに見て欲しいなぁ~なんて感じました。
「ナポリ狂詩曲」は桝川氏がソロマンドリンで、2ndが粂井氏、ドラが折井氏の編成。 いつもはピアノ伴奏で弾くこの曲。 ちょっと弾きにくそうな感じも見えましたけど、楽しい演奏でした。 何度聴いても良いですね。 ちーさまのCD出ないのかしらん? ものすごく期待してるんですけど。
それにしても私からちーさままでの距離約2m(どきどき) 堪能しました。 惚れ直しました(?)
そして第2部。 クラシック曲のアレンジです。
ヴィヴァルディの「ハ長調」。 マンドリン3本と通奏低音としてのギターというアレンジ。 「マンドリン3人の労働条件が同じになるようにアレンジした」という粂井氏のお言葉どおり、本来一人のソロマンドリンが弾く旋律を3人が分け合って、ソロを弾いていない時には伴奏に回るという形でした。 この曲、今回私は一番楽しかったです。 華やかで「歌」を感じさせるような粂井氏、澄み切った透明感のある桝川氏、力強く芯の通った折井氏、3人それぞれの音色が素晴らしかった~
「ディベルティメント」はではまた基本の編成に戻っての演奏です。 個人的にはこの曲はちょっとバタついているような印象が残ったような・・・ もっと優雅に聴きたい感じがありました。 私のイメージよりは全体にテンポが速かった・・・のかな? 好みの問題かもしれないですけど。
「ハンガリア舞曲第6番」「チャールダーシュ」「熊蜂の飛行」 ここらへんはもう何と言うか・・・すげぇなぁ~と。 口あんぐりと開けて呆然と見ていたかもしれません。 1stの粂井氏が目立つんですけど、裏で桝川氏と折井氏も実はすごいことやってるんですよね。 それぞれ3回ずつ演奏して欲しいくらい。 そしたら1回目は粂井氏、2回目は桝川氏、3回目は折井氏ってそれぞれじっくり見られるのに(笑) そして目立たないけど、杉浦氏がものすごく安定してるんですよね。 粂井氏との息がぴったりなんでしょうか。 安心して聞いていられた感じです。
「砂に消えた涙」は打ち合わせなしのいきなりの演奏だそうで・・・ イタリアンレストランで粂井氏と杉浦氏が演奏していたときの定番だそうです。 2人で立ち弾き・・・というかうろうろしながら歩き弾き(笑) いい雰囲気でした。 さすが長年連れ添ったお二人(笑)
いやいや、ホントに楽しいコンサートでした。 このメンバーのコンサートはまた行きたいなぁ~ 東京での再公演を期待いたします!!