俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●次元俳句014・昔(時間)02・唐笠何蝶
○「アイヌには昔あるのみ今日の月」(唐笠何蝶01)
季語(月・秋)
アイヌ民族の時間はただ昔があるのみです。秋の月が皎々と照る夜に。アイヌの歴史に思いをはせています。俳句はタイミングの文芸です。この句の「今日の月」という季語は「アイヌには昔あるのみ」という思いを抱いたタイミング(時間)を示しています。
○唐笠何蝶(とうがさかちょう)(1902~1971)
代表句「夕暮の菜の花色となつてゆく」02
季語(菜の花・春)
神奈川県三崎出身。三歳で安藤家より唐笠家の養子となる。千葉大学医学部卒。北海道北見市で産婦人科医を開業。千葉大に入学のころより句作。1928年「ホトトギス」1月号に初入選。当時は→高野素十・→水原秋櫻子に俳句を学ぶ。1946年より主宰誌「阿寒」を発刊。