俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
○方法俳句011・光の物質化01・渡辺水巴
○「月光にぶつかつて行く山路かな」(渡辺水巴01)
○季語(月光・三秋)
【鑑賞】:「光の物質化」であります。「月の光」は本来人間を照らすだけでぶつかってはこないものです。しかし、あまりにも煌々とした月光を作者は表現したかったのです。ごつごつと月光にぶつかるように歩く山の路でした。
○渡辺水巴(わたなべすいは)(1882~1946)
○好きな一句:「かたまつて薄き光の菫かな」02
○季語(菫・三春)
【Profile】:東京浅草出身。画家渡辺省亭の長男として生れる。1901年→内藤鳴雪門に入る。のち虚子に学び、大正の初期、→飯田蛇笏・→前田普羅・→原石鼎・→村上鬼城らと並び「ホトトギス」の興隆期をもたらした。1913年「曲水」吟社設立。翌年「ホトトギス」雑詠代選。1925年「曲水」創刊。1946年疎開先の藤沢市鵠沼で病没。
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渡辺水巴掲載句
03秋風や眼を張つて啼く油蝉(秋風・三秋)〈五体・眼〉2013/8/13
04女ひとり逆光線の花に立つ(花・晩春)〈特集・女や男の俳句〉2020/4/17