俳句の箱庭 top

お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

俳句の箱庭

「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次) ◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。 ◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。 ◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次

●五感俳句011・嗅覚02・寺山修司

2010-10-04 17:49:13 | 五感俳句

○五感俳句011・嗅覚02・寺山修司

○「父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し」(寺山修司01)

○季語(無季)

【鑑賞】:書斎には父の匂いがたちこめています。それが書斎で「父を嗅ぐ」ということでしょう。犀が登場するものに次のような句もあります。

飯噴いてあなたこなたで倒れる犀」(坪内稔典03)

 

寺山修司(てらやましゅうじ)(1936~1983)

○好きな一句「便所より青空見えて啄木忌」02

○季語(啄木忌・春)

【Profile】:青森県三沢市出身。劇団「天井桟敷」を中心に多彩な文化活動を実践。寺山修司が俳句に熱中したのは15歳から18歳までのわずか三年間であったが、その間に数々の代表句を残した。全国の学生に呼びかけて俳句誌「牧羊神」を発刊した。没後、「寺山修司全句集」が新書館より刊行。

寺山修司掲載句

03目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹(五月・仲夏)〈技法・数詞効果〉2011/5/20

04他郷にてのびし髭剃る桜桃忌(桜桃忌・仲夏)〈五体・髭〉2012/6/19

05黒髪が畳にとどく近松忌(近松忌・仲冬)〈五体・髪〉2020/11/22

コメント