俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●色彩俳句011・瑠璃色01・稲垣きくの
○「色鳥の抜羽拾ひぬ瑠璃濃ければ」(稲垣きくの01)
季語(色鳥・秋)
「色鳥」とは色鮮やかな秋の鳥の総称です。その色鳥の鮮やかな瑠璃色の羽を拾いました。あまりにも瑠璃色が濃かったので目についたのです。「瑠璃色」とは紫色を帯びた濃い青色のことです。
○稲垣きくの(いながききくの)(1906~1987)
代表句「この枯れに胸の火放ちなば燃えむ」02
季語(枯れ・冬)
神奈川県厚木の旧家に生れる。横浜女子商業卒。結婚三年で離婚。松竹蒲田撮影所に女優として入社。大実業家の御曹司をパトロンに華麗な生活を送る。1937年より→大場白水郎の指導を受け『春蘭』『縷紅』に拠ったが、終戦後『春燈』創刊を知りこれに参加、→久保田万太郎に師事、万太郎没後後継者の→安住敦に師事する。裏千家茶道教授。第2句集『冬濤』にて第6回俳人協会賞。