前回に引き続き3月24日土曜日に松山城及び堀之内で撮影したソメイヨシノをアップしてみます。
作品作りを意識した撮影方法となっています。
後半で与太話を書いてみます(笑)
カメラ:SONY SONY α7 II & α6000
レンズ:SONY FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS & SONY Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4 ZA OSS & CANON EF100mm F2.8L マクロ IS USM
青みがかっている写真はカメラ内の設定でWB5500KとしてJPEG撮って出しです。
ピンクが強い写真はRAW現像の際、再度5500Kni設定したものです。
葉が出ていますので、山桜か大島桜かもしれません、花の大きさが少し小さいので山桜と思います、花の色も純白に近い白です。
(与太話)
ボケフォトファンに参加させていただいていますので、主に前ボケを多用した撮影方法を採用しています。
前ボケを作る場合、私は主に望遠レンズ70-300ミリズームレンズと100ミリマクロを多用しています。
要はそのレンズに慣れているかどうかなので、焦点距離の長さは関係ないと思います。
大きくて重いレンズは、持ち運びや撮影時に支えるのが大変なので、なるべく軽いレンズを選ぶようにしています。
おおよそお値段と性能(解像感やボケ味)は比例していますので、できるだけ8~15万円クラスのレンズを使うようにしています。
メンテの際、銀座キャノンブースの社員に聞きますと、キャノンで一番開発にお金をかけて看板のレンズは「EF70-200mm F2.8L IS II USM」だそうです。各社このクラスのレンズには気合を入れているとか言っていました。キャノンで最高のレンズは、世界で最高のレンズ、それが価格COM相場で22万円程度で売られているのは安いと感じています。なかなか買えませんが、そのうち手に入れたいものです。
被写体の選び方は、その花が日陰になっていることが私には重要です。
私の好みは、もやとか霧がかかったような中から花が現れてくるというイメージなので、それを表現するには日陰になっていることが必要です。
一番いい時間帯は、朝方と夕方の今にも雨が降りそうな湿気の多い空気の時です。)
ただし色味は大理石のような白い石のようなになり、のっぺりした質感となります。
それが良いと言っているわけではありません。
あくまで趣味の世界なので他人がどうこう言おうが自分がきれいと思ったものがきれいなのでございます。
ただし、誰からも学ぶという謙虚さや素直さを失っては上達は望めません。
かつて母校の大学で常任講師や助教授をして海関係のビジネス用の特殊な中国語を教えていた教師だった時の実感です、素直な学生ほど上達が早いです。
カメラ初心者も見ているということなので撮影時の注意点を3点
1 マナーを守りましょう。
鉄道や鳥を撮る方の縄張り意識や場所取りが常軌を逸しているケースに遭遇しましたので、私は嫌な思いをするのは嫌なので鉄道や鳥は原則撮りません。そういう場所には近寄りません。風景や花撮りで良い場所がありましたら譲り合って交代で撮りましょう。
かつて、鉄道のイベントで子供連れのお母さんが、コンパクトデジカメでSLを撮ろうとしていましたら、後から来たお高いレンズとカメラ、三脚を持ったおじさんが、「邪魔だ、どけ!」と言ってその場所に割り込んだという話をご本人から聞いたことがあります、その方母子家庭でたまの休みに子供を二人連れて楽しんでいたのが、子供は怖くて泣くしせっかくの休みが台無しになったと嘆いておりました。そこまでしてSLの写真が撮りたいんでしょうか?
もう一つは、毎年鳥がひなを育てている木があり絶好のポイントになっている場所がありましたが、友人からそこへは近づいちゃだめよと言われました、主のような男性カメラマンがいて、その場所に近づこうものならかなりの剣幕で「俺の木だ、鳥だ、来るな、撮るな」と言って恫喝するそうです。その場所は私有地でも何でもありません公共の森林公園です。
北海道へ東京から来たという野鳥カメラマンのマナー違反。木の洞(うろ)にフクロウが仲良く並んで寝ている場所で、東京から来たカメラマンが木に石を投げて音を出しフクロウが驚いて眼を開けた瞬間を撮影したそうです。それを注意した友人は「あんたら北海道の人はいつでも来れるが、東京からはなかなか来れないんだ」と言ったそうです。これってマナー違反を通り越して地域差別ではありませんか?東京の人間は高級で地方の住んでいる人はワンランク下なんですか?東京だから遠方から来たから許されるのでしょうか?都会人の横暴としか田舎者には思えません。フクロウは、驚かされた場所には、もう来ることはありません、せっかく見つけてみんなでマナーを守って大事に守ってきた撮影ポイントが東京から来た心無いカメラマンのせいでなくなってしまいました。数年してやっとまたフクロウがその洞に住み着いたそうです、回復してよかったです。
私が聞いたマナー違反は、すべて私のようなジジイ連中です、私もマナー違反しないでみんなで仲良く写真を楽しむよう心掛けてゆきたいと念じています。
2 ブレは厳禁。というかブレている写真(ピンぼけ写真も同じ)は相手にされません、特にコンテストではいの一番にはじかれてしまいます。
意識的にぶらしている写真は除きます。マクロレンズで撮影していますと、手持ちで撮った写真と三脚や一脚を使用して撮った写真は、拡大すると明らかに違います、手持ちの方が解像感が劣ります。今回は観光地でもあり人が多いので軽量の一脚を使用しています。このブログの中で手持ちで撮った写真はとても少ないです。三脚か一脚を必ず使用しています。「プロは 決して 小さな手間を 省かない」とのこと、写真はブレとの戦いであると私は思います。
スコットケルビー著「デジタルフォト達人への道」の受け売りです。第1巻の8ページに「タックシャープな写真は三脚から」三脚を使うことがアマチュアに欠けている決定的な要素、プロとアマチュアを分ける要素だそうです。切れの良い写真、最高レベルのシャープな写真それがタックシャープというそうです。
3 花撮りはシベ(おしべやめしべ)にピントを合わせましょう。それが花撮りの原則。チューリップなどのシベが見えていない花は、最もその花らしい場所、あるいはあなたが最も感動した場所にピントを合わせるとよいと思います。
(おまけ)
撮影モードには、オート、プログラム、絞り優先、シャッタースピード優先、マニュアルなどがあります。
初心者には、どのモードを使うのか解らないことでしょう。
特定の場合ですが、プロもこっそり使っている「プログラムモード」で撮りましょう。
同じくスコットケルビー著「デジタルフォト達人への道」第1巻160ページに答えがあります。
都市風景や旅の写真を撮るときは、「決定的ショット」をプロは狙っており、それを可能とするのがプログラムモードなのです。
まずはプログラムモードにして決定的瞬間をとにかく撮る、数分間状況が変わらないようであれば、絞り優先モードやマニュアルモードに切り替えてクリエイティブな写真を撮るそうです。
プログラムモードでは、プログラムシフトができるので一時的な絞り優先や一時的なシャッタースピード優先で撮れます。とても便利ですよ。
初心者の方は、まずはプログラムモードで撮影されることをお勧めします。
私も自信をもってプログラムモードを愛用しています(笑)。
プログラムシフトとは(キャノンのホームページから)
P(プログラム)モードは、自動的にセットされたシャッター速度と絞り値の組み合わせ(プログラム)を、同じ露出のままで自由に変えることができます。これをプログラムシフトと呼びます。
写真はシャッター速度や絞りの変化で、描写が変わりますが、全自動モードで撮影すると、レンズの焦点距離を考慮した、いわゆる中庸な絞り値とシャッター速度を自動セットします。
写真の描写を変えてみたいときはPモードのプログラムシフト操作を使用します。
カメラの設定ですが、
今回使用したsonyのα7Ⅱ(フルサイズ)とα6000(APS-Cサイズ)共通で、
クリエィティブスタイルをビビット
そのビビットを次のように変えています。
コントラスト:マイナス2
彩度:そのまま
シャープネス:マイナス2
これでふんわりやわらかだけど色味が残った写真となります(と思っています)。
ホワイトバランス(WB)は、桜らしいピンク色を出すため太陽光よりも少し色温度の高い5500K(ケルビン)に私は設定します。
ところが、sonyのα7Ⅱとα6000では実際にはWBが狂ってしまい青みがかった色になってしまいました。
原因はわかりません、キャノン80Dではこういう現象は起こりませんでした。晴天という環境またはクリエィティブスタイルを標準から変更したことが影響したのかもしれません。
撮影後シルキーピクスで現像の際に再度5500Kにセットし直しています。
【マウントコンバーターについて】
カメラ:Sony α7 II に レンズ:CANON EF100mm F2.8L マクロ IS USM を取り付けるために、シグマ MOUNT CONVERTER MC-11 CANON EF-E ソニー用をカメラボディーとレンズの間に挟んであります。
レンズの手ブレもオートフォーカスも作動します。シングルAFは効きますが、コンテニュアスは無理みたいです、ちょこっと制限がかかります。条件の悪い逆光や暗い場所では迷い気味です。
このほか、α6000にも取り付けてみましたが、こちらの組み合わせではAFは使い物になりませんでした。
【エアリーフォト設定】
参考に富士フィルムXシリーズのエアリーフォトの設定を載せておきます。
山本まりこさんのエアリーフォトの設定
2015年5月号の雑誌日本カメラに推奨の設定がありました。
フィルムシミレーション:ベルビア
WB:オート~4400Kなど
ダイナックレンジ:400
ハイライトトーン:マイナス2
シャドウトーン:マイナス2
シャープネス:マイナス2
カラー:プラス2
おしまい