重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

秋空に向かって。

2008-08-17 | つれずれ


所用と、
できればちょっぴり休養も兼ねて出掛けた静岡方面から、
今日午前、帰ってきました。

渋滞を警戒して早めに出発したおかげか、
盆休み最終日の東名高速の下りはむしろ普段より道が空いていて、
私のいつも通りの巡航速度・時速百??km で快適に走ってこれました。


フロントガラスの前方に広がる青い空には、
それぞれの高度が違うからでしょうか、
イワシ雲や、ハケで掃いたようなスジ雲が、重なりながら、しかし方向を違えて交差し、
家に帰ると言うより、まるで秋に向かって車を走らせているような感じさえして、
疲れがずいぶん癒されました。



今回の静岡行きでも、何度かカメラを構えるには構えたのですが、
「自己満足」と開き直って載せられるほどの写真さえ撮れなかったので、
今日はただの「帰宅報告」にとどめます。


ただ、
昨夜の8時過ぎ
静岡市内で見上げた夜空の、あまりの美しさに絶句し、感動しました。

真っ白な満月が、
イワシ雲が広がる夜空一面を、輝くばかりの明るさで照らしていたのです。


もちろん、
急いで車にカメラを取りに行き、
何枚か、撮るには撮りました。

けれども――。

思いがけない光景に出逢ってよほど動揺していたのでしょうね、
感度設定の操作を誤ったうえ、ピンボケで、それはもう無残な出来栄えでした。


本来ならそんな失敗作を載せるべきではないのでしょうが、
自分への戒めのために、敢えて恥を晒すことにします。


すでに「前期?高齢者」の仲間入りをした私にとっては、
もしかするともう二度と見るチャンスはないかも知れないと思うほど美しかった満月の夜空――。

上手に撮れなかったことを残念に思うより、
心の中の印画紙に、いまもハッキリと残っている美しい光景に出遭えたことを素直に喜ぼうと、
負け惜しみでなく、
いまはそう思っています。



撮ることばかりに気を向けていると、
本当に美しい何かを
見ていなくなるのかも知れませんね。


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