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♪ 夕焼け小焼けで 日が暮れて
山のお寺の 鐘がなる ……………………中村雨紅作詞・草川信作曲「夕焼け小焼け」
♪ 夕焼小焼の 赤とんぼ
負われて見たのは いつの日か …………三木露風作詞・山田耕筰作曲「赤とんぼ」
末席を汚す程度とはいえ「物書き」を生業にしながら恥ずかしい限りなのですが、
「夕焼け小焼け」の「小焼け」というのは、
夕陽が、西の空全体を真っ赤に染める本格的な「夕焼け」に対して、
山の端がうっすら染まるぐらいの、小規模な夕焼けが「小焼け」なのだろうと、
かなり最近まで思っていました。
違うんだそうですね。
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夕陽が完全に沈み、空が暗くなり始めて10分ほど経ってから、
地球の向こう側に回った太陽が上空の雲を照らすことによって、
空がもう一度赤く染まることがある――
それが「小焼け」なのだと、ネットを見ていて知りました。
ただし、
一部の辞書では、「小焼け」とは「夕焼けがだんだん薄れること」ともあるようですが。
なるほどね。
でも、
カメラを向けた先週末のこの日、
日没後しばらくして、空が、雲が再び真っ赤に染まっていく様子を目の当たりにした私は、
その実感から、前者の解釈を躊躇なく支持します。
辞書の編者だって、
実際にその様子を見ていたら、説を変えるに間違いありますまい。
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――などと生意気なことを言ってはみたものの、
童謡「赤とんぼ」の歌詞の、
「(背)負われて見たのは…」を、「追われて見たのは…」だと勘違いし、
「なぜ、赤とんぼに追いかけられなければならないのか」と不思議に思っていたオッチョコチョイの私が言うことですから、
あまり信用なさらないほうが、よいのかも知れませんよ。
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