重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

'08 夏風景/小焼け。

2008-08-05 | photo



♪ 夕焼け小焼けで 日が暮れて
  山のお寺の 鐘がなる  ……………………中村雨紅作詞・草川信作曲「夕焼け小焼け」

♪ 夕焼小焼の 赤とんぼ
  負われて見たのは いつの日か  …………三木露風作詞・山田耕筰作曲「赤とんぼ」


末席を汚す程度とはいえ「物書き」を生業にしながら恥ずかしい限りなのですが、

「夕焼け小焼け」の「小焼け」というのは、
夕陽が、西の空全体を真っ赤に染める本格的な「夕焼け」に対して、
山の端がうっすら染まるぐらいの、小規模な夕焼けが「小焼け」なのだろうと、
かなり最近まで思っていました。

違うんだそうですね。


夕陽が完全に沈み、空が暗くなり始めて10分ほど経ってから、
地球の向こう側に回った太陽が上空の雲を照らすことによって、
空がもう一度赤く染まることがある――

それが「小焼け」なのだと、ネットを見ていて知りました。


ただし、
一部の辞書では、「小焼け」とは「夕焼けがだんだん薄れること」ともあるようですが。
なるほどね。


でも、
カメラを向けた先週末のこの日、
日没後しばらくして、空が、雲が再び真っ赤に染まっていく様子を目の当たりにした私は、
その実感から、前者の解釈を躊躇なく支持します。

辞書の編者だって、
実際にその様子を見ていたら、説を変えるに間違いありますまい。



――などと生意気なことを言ってはみたものの、

童謡「赤とんぼ」の歌詞の、
「(背)負われて見たのは…」を、「追われて見たのは…」だと勘違いし、
「なぜ、赤とんぼに追いかけられなければならないのか」と不思議に思っていたオッチョコチョイの私が言うことですから、
あまり信用なさらないほうが、よいのかも知れませんよ。


--------------------------------------------------------------------------