重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

カーナビ

2006-04-21 | つれずれ
きのうの「春の嵐」から、今日は一気に「冬」にまで逆戻りしてしまったような名古屋地方でした。

辛いんですよねえ、こういう日は、社内禁煙になり喫煙場所を外階段の踊り場に追いやられた私たち愛煙家にとっては。


△階段族の憩いの場

いま多少寒気がして、どうやら風邪気味なのは、数分間とはいえ吹きっさらしの中でブルブル震えながら紫煙をくゆらせていたせいかも知れません。

それでもタバコを止められない自分が悪いわけだから、誰にも文句は言えませんけどね。



車にカーナビをつけてからほぼ1年になります。
以来、朝夕の通勤時さえ、ナビをONにして走っています。

「最短距離」モードを選んだにもかかわらず時々とんでもないルートを案内することがあるカーナビよりは、よほど抜け道を熟知しているつもりですから、通勤時には必要なさそうに思えるでしょうが、どっこい、予想外の渋滞情報を先読みして教えてくれることもあるので、ないがしろにはできないんですよね、なかなか。

初めて行く先なら、もちろん大重宝です。いままで地理不案内のために諦めていた場所へも、何の不安もなく出掛けられますから、おかげで行動半径がずいぶん広くなりました。カーナビ様々です。

ただ……。
最近、痛感していることが1つあるんですよ。
それは、方向感覚が鈍ってきたことです。

以前は、動物的な「方向感覚」が、実は私の自慢だったんですよね。
晴れの日なら太陽の位置を頼りに、曇っていても、水の中を丸い磁石がクルクル回るコンパスさえあれば、多少時間がかかっても、ちゃんと目的地に着き、帰ってきたものです。

そのためには、自分はいまどこに居るのか、どちらの方角に向かっているのかを探知・認識する「体内GPS」能力が、人様より優れているという自信があったんですね。
ところが……。

先週の日曜日、試しにカーナビをOFFにしてみたんですね。
すると……自分がいまどこに居るのか、どちらを向いているのか、まったく分からなくなりました。
そのまま少し走れば走るほど、「体内GPS」が混乱して、パニくりかけました。

文明の利器に頼り過ぎた結果、本来持っていた大事な感覚を、じわりじわりと退化させていたんですね。怖くなりました。

「車に乗ってばかりいてはダメ。朝夕か、せめて休日には少しでも歩くように心掛けないと、体力が衰えるばかりですよ」と健康診断のたびに指摘される忠告は、「体力」のみならず「感覚」にも通じる話なのだと、痛感するこの頃です。