重低音のBlue Canary

♪ 思いつくままを、つたない文と photo で …

太古は、痛い。

2006-04-18 | おすすめ
所用で「午前半休」のつもりが午後までズレ込んだので、結局会社を休んでしまいました。

で、少し時間が余った帰り道、前から道路案内標識を見て気になっていた隣町の「岩倉市史跡公園」に立ち寄ってきました。

30m四方ほどの小さな公園にあったのは、竪穴住居跡と、室町時代の農家の名残りを残す古民家でした。

竪穴住居跡は、昭和26年、名古屋大学考古学教室の発掘で発見されたのを、復元したそうです。



内部にも入れますが、今で言う8畳くらいのワンルームでしょうか。



思ったより広かったですよ。

この種の竪穴住居は普通4本の主柱で支えられているそうですが、ここのは柱の跡が6つあり、少し珍しいのだそうです。
「もしかすると2部屋だったのかも」とパンフレットに書いてありました。
つまり2LKの走りということ?

それにしても、梁の低いこと。
実は身長180㎝を超す私は、身を屈めて気をつけていたつもりなのに、鴨居ならぬ梁に、頭をしたたか打ち付けました、2回も。

太古は、痛い――それが今日の実感です。

もう1つあったのが、室町時代の農家の型式を残している古民家です。



太い主柱が2本、鳥居型に立てられて屋根を支えていることから「鳥居建て」と呼ぶそうです。

土間と板敷きの座敷で、部屋の区切りはありません。



「プライバシー」という概念そのものがなかった時代の日本の住まい――。

意外に身近にあるこんな史跡をたまには見学し、豊かすぎる私たちの今の生活を考えてみるのも悪くはない、という意味では「おすすめ」スポットの1つです。