山本晴美 ここで愛ましょう

歌語りシンガソングライター 山本晴美のブログ

8月6日広島

2022-08-06 14:06:42 | 広島

早朝、倉敷を出て、一路広島へ。

車の中で8時15分を迎えました。

黙祷。

今日の広島はとても人が多いのでスケジュールに気をつけます。

まず、すずめのおじさんに会いに。

数年前から携帯も使われなくなり、世間との付き合いをいっさい持たないおじさん。

あぁ、お元気でした。

少し痩せたかな。

振り返りのお話や、今回の追悼歌語りのお誘いや、近況や・・・広島も感染爆発でおじさんも気にされるだろうから、アパートの屋上で少しだけ話しました。

「毎日あんたの写真に手を合わせとるけぇ」

 

何を言っても、意思を曲げないおじさんはスタジオには来ません。

それも予想通りなので、気持ちが削がれることはありません。

大事な事は、私がちゃんと伝え続けているって事で、お互いにそれで良いのです。

さて、スタジオ入りの時間です。

設営とリハーサル・・時間が迫ります。

追悼の献歌に立ち合ってくださる方の椅子を3つ用意しました。

初めてお会いする3人。

軽井沢の企画が感染症爆発で中止決定となり、30分も立たない間に広島の追悼歌語りが決まりました。

この流れは意図して作れるものでもなく、不思議です。

中止の連絡をするために携帯を手にした時、たまたま何年か前の広島の写真が表示されていて、何を思ったか?何も考えずに、そのまま広島の丸山さんに電話をしました。

私は毎年8月6日に必ずLINEをする方々がいて、そのひとり。

宝石技能士・デザイナーの丸山さん。

とても人気のあるレンタルスタジオの管理もされていて、広島に滞在する時にいつもお世話になっている人。

コール音を聞きながら、はっとひらめき、追悼歌語りを決めました。

といっても、あのスタジオが間際の土曜日、しかも6日に空いているわけない。

空いていました。(ナヌ!?)

献歌の立ち会いのゲストの3人も、軽井沢は中止となり、追悼献歌を広島で・・と連絡をした所、6日は広島に居る可能性があるという奇跡。

まだお会いした事なく、軽井沢で会えないのなら、秋になったら会いに行こうと決めていた方々なんです。

 

 

 

 

 

 

2022年8月6日を一緒に過ごしたご縁、きっと一生忘れないでしょう。

この広いスタジオにはとても素敵なキッチンがあり、しばしTeatime。

 

お土産に焼いてきてくださったじゃがいもパンの美味しいこと!

話はつきません。

この後、テレビの取材を控えていたお二人は、灯籠流しへ

ブルネイからのお客様は再会を約束してホテルまでお送りしました。

私たちも人混みを避け、元安川の下流から灯籠流しに手を合わせました。

77年前の8月6日、この時間の地獄の風景を思いました。

 

灯籠の火も消され、人が引けた平和公園を散歩しました。

こうして笑い合える私の「今」に感謝しながら、世界の「今」を想像しました。

戦争が始まってしまってからでは間に合わない。

以前より近く感じる危うさに、平和を望む多くの声が届きますように。

 

今日をここで過ごせて本当によかった。

平和な1日に感謝を込めて

 



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