乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

古今和歌集8 巻第十二  恋歌より紀貫之 (全13首) 587、588,589、597、598、599,604、605

2011年03月10日 | 紀貫之





「古今和歌集」 巻第十二  恋歌より紀貫之(587、588,589、597、598、599,604、605)

           (引き続き 日本古典文学大系8をうつし書きます)
             
              日本古典文学大系8
              新日本古典文学大系5










 「古今和歌集」 巻第十二  恋歌 紀貫之は十三首ありました。

           572、573、574、579、583、

           587、588,589、597、598、

           599,604、605










    (くれなゐ)のふりいでつゝなくなみだには たもとのみこそ色まさりけれ


                    部分的季節的に業平さんの歌を思い浮かべます。
                    心に染み渡ります。この歌、好きです。

                    このあと

    白玉とみえし涙も としふれば からくれなゐにうつろひにけり

                    に続きます。




 



  


 
 古今和歌集 巻第十二  恋歌587
                               つらゆき

      まこもかるよどさのさは水 雨ふればつねよりことにまさるわがこひ
                  まこもかる=枕詞


 古今和歌集 巻第十二  恋歌588
                               

        やまとに侍りける人につかはしける

      こえぬまはよしのの山のさくら花 人づてにのみきゝわたる哉
               


 古今和歌集 巻第十二  恋歌589
                               

        やよひ計(ばかり)に、もののたびける人のもとに、また人
        まかりつゝせうそこすときゝて、よみてつかはしける
      
      つゆならぬ心を花にを(お)きそめて 風ふくごとに物おもひぞつく


 古今和歌集 巻第十二  恋歌597
                               つらゆき

      わがこひはしらぬ山ぢにあらなくに 迷不心ぞわびしかりける


 古今和歌集 巻第十二  恋歌598
                               

      紅(くれなゐ)のふりいでつゝなくなみだには たもとのみこそ色まさりけれ
             ふりいで=枕詞(涙 就職語)

 古今和歌集 巻第十二  恋歌599
                       

      白玉とみえし涙も としふれば からくれなゐにうつろひにけり


 古今和歌集 巻第十二  恋歌604
                               つらゆき

      つのくにのなにはのあしの めもはるにしげき我恋 人しるらめや


 古今和歌集 巻第十二  恋歌605
                               

      てもふれで月日へにける白まゆみ おきふしよるはいこそねらぬ




  



  



 やまとうたは、ひとのこゝろをたねとして、よろづのことの葉とぞなれりける。世中にある人、ことわざしげきものなれば、心におもふことを、見るもの、きくものにつけて、いひいだせるなり。花になくうぐひす、みづにすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、いづれかうたをよまざりける。ちからをもいれずして、あめつちをうごかし、めに見えぬ鬼神をも、あはれとおもはせ、お(を)とこ女のなかをもやはらげ、たけきものゝふのこゝろをもなぐさむるは、歌なり。

 このうた、あめつちの、ひらけはじめける時より、いできにけり。あまのうきはしのしたにて、めがみをがみとなるたまへることをいへるうたなり。しかあれど、世にツタ晴子とは、久方の雨にしては、仕立てる姫にはじまり、したてるひめとは、めはかみこのめなり。あせうとの神野かたち、ををかたににうつりて、かゞやくをよめるえびすうたなるべし。これらは文字のかずもも定まらず、歌ののようにもあらぬ事どもなり。(日本古典文学大系8 P,93まで)










 古今和歌集 巻第十一  恋歌471
                              紀つらゆき

      よしのがはいはなみたかく行く水のはやくぞ人を思ひそめてし


 古今和歌集 巻第十一  恋歌475

      世中はかくこそありけれ 吹くかぜのめにみぬ人もほひしかりけり


 古今和歌集 巻第十一  恋歌478
                               つらゆき

        ひとの花つみしける所にまかりて、そこなりけるひとのもとに、のちによみてつかはしける

      山ざくら霞のまより ほのかにもみてし人こそこひしかりけれ


 古今和歌集 巻第十一  恋歌482
                               つらゆき

      あふことはくもゐはるかに なるかみを(お)とにきゝつゝ恋ひわたるかな









 古今和歌集 巻第十二  恋歌572
                               きのつらゆき

      君こふる涙しなくは から衣っむねのあたりは色もえなまし


 古今和歌集 巻第十二  恋歌573
                               

        題しらず

      世とともに流れてぞゆく涙河 冬もこほらぬみなわなりけり


 古今和歌集 巻第十二  恋歌574
                               

      夢ぢにも露やをくらん 夜もすがらかよへる袖のひぢてかは(わ)かぬ


 古今和歌集 巻第十二  恋歌579
                               つらゆき

      さ月山こずゑをたかみ ほとゝぎすなくねそらなる恋のする哉


 古今和歌集 巻第十二  恋歌583
        題知らず                       つらゆき

      あきののにみだれてさける花の色の ちぐさに物をおもふころかな

 
 古今和歌集 巻第十二  恋歌587
                               つらゆき

      まこもかるよどさのさは水 雨ふればつねよりことにまさるわがこひ


 古今和歌集 巻第十二  恋歌588
                               

        やまとに侍りける人につかはしける

      こえぬまはよしのの山のさくら花 人づてにのみきゝわたる哉
               


 古今和歌集 巻第十二  恋歌589
                               

        やよひ計(ばかり)に、もののたびける人のもとに、また人
        まかりつゝせうそこすときゝて、よみてつかはしける
      
      つゆならぬ心を花にを(お)きそめて 風ふくごとに物おもひぞつく


 古今和歌集 巻第十二  恋歌597
                               つらゆき

      わがこひはしらぬ山ぢにあらなくに 迷不心ぞわびしかりける


 古今和歌集 巻第十二  恋歌598
                               

      紅(くれなゐ)のふりいでつゝなくなみだには たもとのみこそ色まさりけれ


 古今和歌集 巻第十二  恋歌599
                       

      白玉とみえし涙も としふれば からくれなゐにうつろひにけり


 古今和歌集 巻第十二  恋歌604
                               つらゆき

      つのくにのなにはのあしの めもはるにしげき我恋 人しるらめや


 古今和歌集 巻第十二  恋歌605
                               

      てもふれで月日へにける白まゆみ おきふしよるはいこそねらぬ








 おつきあい下さいまして、ありがとうございます。

 
 紀貫之の歌は 

     巻第十二 恋歌 四首

     巻第十二 恋歌 十三首

               ありました。




 お気づきの…などがございましたら、教えていただければうれしいです。

 よろしくお願いします(*^.^*)

 これからもよろしくお願い致します。

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2 コメント

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こんにちは☆強い風が吹いていますね☆ (やまとなでしこあんさんへ☆)
2011-03-11 11:53:56
 やまとなでしこあんさん
 いつもありがとうございます(*^.^*)

 今朝は曇っていて寒かったですが、今は晴れてお空が輝いていますね。
 風が強くて寒いですが、お部屋に入ると、どこかに飛び出したくなります(^^)

 恋歌……本当ですね^^

 今はメールを使って ことば短く、絵文字も使う事が多いですね。
 わたしはこういった携帯電話のメールのやり取りもありかなと思います(*^o^*)
 楽しいですものね☆
 でも、
 和歌って やっぱりあこがれるなぁ!俳句でも嬉しいし(^^)
 古典読んでほくそ笑んでいます♬阿呆ですね
返信する
和歌 (やまとなでしこあん)
2011-03-11 10:44:08
恋歌って、永遠のテーマなんですね!!
返信する

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