乱鳥の書きなぐり

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『ソクラテスの弁明 クリトン』27 ソクラテス(かくて今、私は諸君から死罪を宣告されて、しかし彼らは真理から賎劣と不正との罪を宣告されて、ここを退場する。)

2021年04月29日 | 哲学

Chehei Sotun Museum(イラン)

カリグラフィーと窓のステンドグラスの木漏れ日

 

 

 『ソクラテスの弁明 クリトン』27 ソクラテス(かくて今、私は諸君から死罪を宣告されて、しかし彼らは真理から賎劣と不正との罪を宣告されて、ここを退場する。)

 

 

 (『ソクラテスの弁明 クリトン』P.54、55 抜萃)

 

 ・・・・・・・私は有罪となったのは、言葉の不足によるものであると。

 言い換えれば、もし私にして、有罪宣告を逃がれるどんなことでもしたり言ったりして構わないと信じていさえしていたなら、言葉次第で諸君を説き伏せることもできたであろうに、と。

 しかし、そんなことは思いもよらない。

 もとより何かの不足があったために、私は有罪になったのであるが・・・・・・・。

 ・・・・・・・。

 ・・・・・・・。

 ・・・・・・・。

 ・・・・・・・。

 かくて今、私は諸君から死罪を宣告されて、しかし彼らは真理から賎劣と不正との罪を宣告されて、ここを退場する。

 私はこの判定に従おう、が彼らもまたそうせなばならぬ。

 恐らくこうなるより他になかったのであろう、そうして私はこれで結構なのだと思う。

 

 

賎劣

 [名・形動]下品で劣っていること。また、そのさま。

 「此民にして此―に陥るは何ぞや」〈福沢・学問のすゝめ〉

 

参考

『ソクラテスの弁明 クリトン』

  プラトン  著

  久保 勉  翻訳

  岩波文庫 青601-1

 ウィキペディア

 

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