乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

『わが母の記』

2013年01月29日 | 映画


  『わが母の記』


監督・脚本:原田眞人
原作:井上靖
出演:役所広司 樹木希林 宮凬あおい 南果歩 キムラ緑子 ミムラ 三國連太郎
2011年
「わが母の記」製作委員会
119分
カラー
たとえ忘れてしまっても、きっと、愛だけが残る。 初めて知る母の想い。50年の時を経てつながる家族のストーリー 昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を、豪華キャストで描く親子の絆の物語。幼少期にひとりだけ両親と離れて育てられた小説家の伊上洪作。父は亡くなり、母・八重は物忘れがひどくなっていた。ある朝、感情を抑えられなくなった伊上は、初めて母と対決しようと問い詰める。だが、八重の口からこぼれたのは、伊上が想像もしなかったある想いだった…。 昭和の文豪・井上靖の自叙伝的小説を『クライマーズ・ハイ』の原田眞人監督が映画化した話題作 第35回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門審査員特別グランプリ受賞 主演の役所広司を筆頭に、樹木希林、宮崎あおいら豪華キャストの共演で織りなされる親子の絆の物語
衛星劇場HPより



『わが母の記』を見た。

 こういった話は涙が出る予定(笑)なのだが、珍しく……。


 逆光のススキ数本やモミジの捉え方が素人っぽくって面白く感じました…か?。

 役所広司さんがどうあがいてもこの映画では作家には見えない。

 宮凬あおいさんとは親子に感じられない一面も…。

 役所広司さんはやたら若々しく、海岸に駆けつける時だけは老いを表現する為か白塗りで、目のまわりの地肌の茶色がゾンビのように感じた。

 宮凬あおいさんのカメラの構え方が、CMぽくってほくそ笑みました…か? 


 それでも 次の俳優さんたちには感心した。
  樹木希林さん
  赤間 麻里子さん 
  南果歩さん 
  キムラ緑子さん
  三國連太郎さん
  ミムラさん
  菊池亜希子さん
  三浦貴大さん
  
 特に奥様役の女優さんは年齢を追っての自然さをくずさない大熱演
   
 キムラ緑子さんの演技も印象深い

 三國連太郎さんの右手は力強く、印象に残る


 赤間 麻里子さん
  赤間 麻里子(あかま まりこ、1970年8月26日 - )は、日本の女優。神奈川県横浜市出身。身長161cm。JFCT所属。無名塾出身。
  夫は同じく無名塾出身で俳優の高川裕也
  高校卒業後、昭和音楽芸術学院(現・昭和音楽大学)ミュージカル科に入学。女優の木村多江とはクラスメートだった。 ミュージカル科を中退後、1989年から1998年まで無名塾に在籍。
  特技はクラシックバレエ・コンテンポラリーダンス(高校時代は新体操部)。 ダンスを学ぶために、ニューヨーク・ロンドン・パリを行き来する。パリでは空中ブランコのワークショップを専攻。
  2012年、映画『わが母の記』で役所広司演じる主人公の妻・伊上美津役を演じ、映画初出演を果たす。
フレッシュ・ペディアより


 この映画は期待が大きかっただけに、満足感に欠けた
               と、友人が申しておりました。
               あくまでも一個人の意見ですので、ご理解下さい。





コメント (6)
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『外郎売』

2013年01月29日 | ことのは


 『外郎売』


出演:尾上松緑 河原崎権十郎 坂東亀三郎 坂東亀寿 尾上松也 中村梅枝 中村萬太郎 尾上右近 片岡亀蔵 市村萬次郎 市川團蔵 坂東三津五郎
2011年
40分
カラー
お正月にふさわしい曽我狂言、早口の言いたてが見どころ聴きどころ。 遠くに富士を望む大磯の遊廓。工藤祐経が小林朝比奈やその妹舞鶴たちを従え廓で休息していると、小田原名物の外郎売に身をやつした曽我五郎がやって来る。祐経に評判の早口の言い立てを所望された五郎は、妙薬である外郎の故事来歴や効能を立て板に水の如く披露しながら、祐経への敵討ちの機を狙っているが、兄の十郎に時節を待てとたしなめられる。親を思う心を察した祐経は、狩場での再会を約束するのだった。 松緑の曽我五郎に、権十郎の朝比奈、萬次郎の舞鶴、松也の曽我十郎、三津五郎の工藤祐経ほかの出演でお届けする。 (2011年/平成23年11月・新橋演舞場)



『名作歌舞伎全集』(東京創元社)で早口言葉を言ってみたが、なかなか難しくって…
 おまけに仕草までつけると、頭は真っ白となりまする☆


 拙者 親方と申すは
 お立合いの中(うち)にご存知のお方もござりましょうが
 お江戸を発(た)ってニ十里上方
 相州小田原一色町をお過ぎなされて
 青物町を登りへおいでなさるれば
 欄干橋虎屋藤右衛門(らんかんばし とらや とうえもん)
 只今は剃髪致して円斎(えんさい)と名乗りまする。

 元朝(がんちょう)より大晦日(おおつごもり)まで
 お手に入れまするこの薬は
 昔、珍(ちん)の国の唐人(とうじん) 
 外郎(ういろう)という人
 わが朝(ちょう)へ来たり
 帝(みかど)へ参内(さんだい)の折から
 この薬を深く籠(こ)め置き
 用ゆる時は一粒(いちりゅう)ずつ
 冠(かんむり)の隙間より取り出(いだ)す。

 依(よ)ってその名を帝(みかど)より
 透頂香(とうちんこう)と賜る)。

 即ち文字(もんじ)には
「頂(いただ)き・透(す)く・香(にお)い」
 と書いて、とうちんこうと申す。

 只今はこの薬
 殊の外(ことのほか)
 世上(せじょう)に弘(ひろ)まり
 方々(ほうぼう)に似看板(にせかんばん)を出(いだ)し
 イヤ
 小田原の
 灰俵の
 さん俵の
 炭俵の
 といろいろに申せども
 平仮名をもって「ういろう」と記(しる)せしは
 親方円斎ばかり

 もしやお立合いの中(うち)に
 熱海か搭(とう)の沢へ
 湯冶にお出(おいで)なさるか
 又は伊勢御参宮(ごさんぐう)の折りからは
 必ず門違い(かどちがい)なされまするな。

 お登りならば右の方(かた)
 お下りなれば左側
 八方(はっぽう)が八つ棟(やつむね)
 表が三つ棟(みつむね)
 玉堂造り(ぎょくどうづくり)
 破風(はふ)には
 菊に桐の薹(とう)の御紋を
 御赦免(ごしゃめん)あって系図正しき薬でござる。

 いや最前(さいぜん)より 
 家名の自慢ばかり申しても
 ご存知ない方には
 正身(しょうしん)の胡椒の丸呑み
 白河夜船(しらかわよふね)。

 さらば一粒(いちりゅう)食べかけて
 その気味合いをお目にかけましょう。

 先(ま)ずこの薬をかように一粒(いちりゅう)
 舌の上にのせまして
 腹内(ふくない)へ納めますると
 イヤ
 どうも言えぬは
 胃・心・肺・肝(い・しん・はい・かん)がすこやかになって
 薫風(くんぷう)喉(のんど)より来たり。
 口中(こうちゅう)微涼(びりょう)を生ずるが如し。
 魚鳥(ぎょちょう)・茸(きのこ)・麺類の食い合わせ
 その外(ほか)万病(まんびょう)速効ある事
 神(かみ)の如(ごと)し。

 さてこの薬
 第一の奇妙には
 舌のまわることが
 銭独楽(ぜにごま)がはだしで逃げる。

 ひょっと舌がまわり出すと
 矢も盾もたまらぬじゃ。

コメント (2)
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