Schubert - Der Erlkönig [魔王] (complete version.)
Franz Schubert - Lieder (Fischer-Dieskau e S.Richter)
Fischer Dieskau - Franz Schubert, Die Winterreise Op.89, XVII. Im Dorfe
17. 村にては映画に出てきます ↑ ( Im Dorfe)
『ピアニスト』
監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ
原作:エルフリーデ・イェリネク
出演:イザベル・ユペール ブノワ・マジメル アニー・ジラルド アンナ・ジーガレヴィッチ スザンネ・ローター
2001年
131分
カラー
2001年カンヌ国際映画祭グランプリ、最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞受賞。 公開時異色さが物議を醸した、中年女性の心の闇を描きだすラヴ・ストーリー。 幼い頃からコンサート・ピアニストになるために母親に恋をすることも許されなかったエリカは、今は夢叶わず音楽学院のピアノ科の教授になっていた。ある時、才能ある青年・ワルターとエリカは恋に落ちてしまう。そして、エリカは誰も知らない自分の性癖について打ち明けるのだった。
『ピアニスト』を見た。非情に中味が深い。深い用で単純。
厳しい自己中な飛び立とうとする娘の翼を折る親と、一見堅物でピアニストの中年独身女性
詳しくは書かないが,風呂場でも自分の○○を捨てるシーンでは切なさで涙が出てきた…。
好きなシューベルトに自分を重ねあわせ、或は精神病棟出なくなった父との血のつながりを感じてか、異様に屈折した○欲。
才能ある女性教え子への嫉妬と挫折感。
ウイーン国立音楽学校当日
女性教え子の変わりにピアノを弾くはずの彼女
ワルターの笑顔の挨拶に対するエリカのこの上ない憎悪の表情の後、バックに偲ばせたナイフで急所を外し左胸を突き刺し,開演前に音楽ホールを出る。
これはワルターに対する絶望或は復習(罪をきせるつもりのか?)。好きなシューベルトで女性教え子に力が及んだというピアノの自信のなさ。屈託なく会場に入った真意を理解しない母親に対するもの…。それら複合した彼女特有の感情がああいう行動をとったのだろうか…。
彼女が胸をナイフでひと突きし、ホールを後に外に歩き出し、黒字に白、無音の字幕となった。
この音の無い世界が彼女の心理状態をうまく現していたように感じる。
Fischer Dieskau - Franz Schubert, Die Winterreise Op.89, XVII. Im Dorfe
17. 村にて(13) Im Dorfe ウィキペディアより ▼
夜明けに村にたどり着く。人々は心地よい眠りにつき、聞こえるのは犬の遠吠えと鎖の音。自分にはもう希望もなく、この人々とは違うのだ、と孤独を感じて終わってしまう。
長いトリルが印象に残る。中間部で、ジョヴァンニ・パイジェッロの歌劇「美しき水車小屋の娘」La bella Morinalaのアリア「もう私の心には感じられない」Nel cor più non mi sentoが引用されている。この引用については、歌劇の分野で成功しなかったシューベルトの皮肉である、あるいはビーダーマイヤー期の、小市民的なウィーン人の生き方への揶揄である、など、様々な説がある。
第1部 Erste Abteilung
1. おやすみ Gute Nacht
2. 風見の旗 Die Wetterfahne
3. 凍った涙 Gefrorne Tränen
4. 氷結 Erstarrung
5. 菩提樹 Der Lindenbaum
6. 溢れる涙(7) Wasserflut
7. 川の上で(8) Auf dem Flusse
8. 回想(9) Rückblick
9. 鬼火(18) Irrlicht
10. 休息(19) Rast
11. 春の夢(21) Frühlingstraum
12. 孤独(22) Einsamkeit
第2部 Zweite Abteilung
13. 郵便馬車(6) Die Post
14. 霜おく頭(10) Der greise Kopf [
15. 烏(11) Die Krähe
16. 最後の希望(12) Letzte Hoffnung [
17. 村にて(13) Im Dorfe
18. 嵐の朝(14) Der stürmische Morgen
19. まぼろし(15) Täuschung
20. 道しるべ(16) Der Wegweiser
21. 宿屋(17) Das Wirtshaus
22. 勇気(23) Mut
23. 三つの太陽(20) Die Nebensonnen
24. 辻音楽師 Der Leiermann