日常

アニメ『おせち料理』の由来

2016-12-26 12:29:03 | 
ジャンルを越境して活躍中のお笑い芸人アップダウンのお二人。
今回は食育ヒーロー「ぬかづけマン」の活動のご紹介。

第3話『おせち料理』のアニメです。

稲葉も監修として微力ながらお手伝い(見守っているだけ?!)しておりますので、ぜひご覧ください!!
勉強になります。ちゃんと笑いもあります。


第3話『おせち料理』



参考までに。
他の作品もクオリティー高いです。
からだ会議~からだの声、聴いていますか?~(9分19秒)
→以前、ブログで紹介しました。
動画「からだ会議」(2016-10-27)

第2話『いただきますに込められた想い』(3分37秒)

第1話『ぬか漬けの歴史』(4分15秒)



・・・・・・・
ここからは随想。
どんなことでも、「何か」をつたえるとき、「通路」や「ドア」というものが大切です。


A→→→「?」→→/  /→→→B


伝える「何か」も大切ですが、そこがどういう「通路」を介するか。意外にそういうことは意識化されません。適切な「通路」を介して、お互いの「ドア」が開かない限り、伝えたいものもうまく伝わらない。それこそがまさに個々人の表現となり、普遍性を帯びていくと「芸」術や「芸」能の「芸」となり花開くのでしょう。
自分も「医療」という場を介して、いろんな人たちと対話をしていますが、こうした適切な「通路」と適切な「ドア」。そして、そうした「ドア」が自然に開く「時」というものに関して、いつも考えます。

そうした「芸」を持つ人の称号が「芸人」ならば、アップダウンのお二人は紛れもない「芸人の中の芸人」です!


「芸」の旧字は「藝」。 
「藝」「熱」「勢」に共通する上の部分は、白川静先生によると「苗木を両手で土に植える」形らしいです。



「藝」(芸)の古代文字は、まさに「草木を植える」意味そのもので、そこに植物の「くさかんむり」がついて、「藝」という文字ができたとのこと。

植物を植えて育むように「藝(芸)」は育つし、その技術自体が「藝(芸)」になるのでしょう。
植物的な生命を育むことすべてが「藝(芸)」。
ちなみに、「芸遊」は孔子が好きな言葉で、「芸に遊ぶ」ことを人生の究極としていました。

「藝」「熱」「勢」は草木を植える文字の形が共通しています。
「勢」の下にある「力」の部分は農具の鋤(すき) の形で、「勢」は鋤で 耕して植樹すること。深く耕して植えこむことで、木が成長の勢いを得ることで「勢」となりました。
「熱」という文字は、「苗木を植えて育てるには、あたたかい時がよいということから、下の部分に「火」を意味する文字を加え、それが「熱」という文字になったらしいです。
白川静先生からの受け売りです。


白川静『常用字解』
「古い字形には苗木を両手で捧げ持つ形や苗木を土に植え込む形で、会意の字であった。草木に関することであるから草かんむりを付けて、藝の字となった。のち“わざ、技芸”の意味にも使う」