
■風の旅人
風の旅人という稀有な雑誌があります。
何度かこのブログで取り上げようかと思っていましたが、最近は書くべきことが多すぎて、書こうというテーマに関してストックが既に数百個ほどたまっていて(大事なことよりお笑い番組とかを反射的に先に書いてるから追いつかない)、なかなか書くタイミングを逸してしまいました。
最近、このブログ書き込み常連になって頂いてるShinK氏という、博覧強記のあふれ出る才能(→学問、文芸、繊細さ、バランス・・全て)を持った彼にこの雑誌を紹介してみたところ、いたく気に入ってくれて彼のブログで推薦してもらったり、他にもこのブログにさりげなく書き込みをしていただいているマキという、これまたエネルギー・才能・歌・芸術・絵画・知性・愛・・全てに溢れた女性も定期購読していただいたり、れいこという、知性・文才・エネルギー・優しさ・温かさ・美しさ・・全てに溢れた女性も定期購読していただいたり、周囲におる好きな人に不意にすすめたら、みんな興味もってくれて非常にうれしい、そんな雑誌。上のみなさん、もう10年近い付き合い。10年くらい付き合っていると、どんどんその人の深みや厚みを帯びた魅力が分かるというか。常に自分を大切にしてコツコツと世界から学んでいる人って、その人自体の豊穣さが10年たって色褪せるばかりか、寧ろどんどんとその彩りは華やかになり無限の彩りを帯びてくるようになっている。そんな気がします。見習わなきゃいかん。
他の人の紹介はともかく笑、風の旅人の雑誌の紹介。
この世知辛い時代に、稀有で硬派で骨太な雑誌。他の雑誌と比較できない。ジャンルも指定できない。
わしは神田の三省堂で出たばかりの創刊号を偶然手に取ってから、稲妻が走るように衝撃を受け、それ以降ずっと購入し、全てを熟読してます。時には未だに何度も読み返してしまう、風の旅人とは自分にとってそういう雑誌。
創刊号の写真に震えた。
「天界に、生あり死あり」という東チベットの僧侶の写真(→野町和嘉)、「天の荘厳・白銀の世界」というカラコルムの厳しい冬山の写真(→水越武)。
圧倒的な写真。もう凄いとか美しいとか、そんな言葉も出ない衝撃だった。
しかも、文章もすごい。白川静をはじめとして、凄まじい面子。こんな組み合わせ他では見たことないという超一流の執筆陣と、超一流の写真家。
全てが圧倒的でした。もう他の雑誌と比べることができない、相対化できない価値観を提示してきた雑誌でした。それは2003年4月の5年前のことです。
この雑誌の特筆すべき点は色々あります。
まず一つの号、それ自体でテーマがあり、そのテーマの横糸をたどって、一人一人の書き手や写真家が作品を、縦糸として織り成している。そして、その営みが雑誌一冊の全体として統合されている。部分と全体の関係性が考えられている。
そして、さらに各号自体が、他の号とも縦糸や横糸の関係性でつながっている。手塚治虫の火の鳥みたいな、部分と全体が複雑に絡み合って相互に影響している、絶妙なバランスがあります。それは編集長佐伯さんのイメージだろうし、そのイメージを雑誌という形で具現化しているのは奇跡的。1-11号の大テーマは「森羅万象と人間」、12-15号が「自然と人間のあいだ」、16-24号が「世界と人間のあいだ」、25-30号が「われらの時代」、31号からが「永遠の現在」。それぞれの大テーマに沿って号全体を示唆する表紙の絵や写真のモチーフも常に流転している。でも、それは大きい振幅をユラリユラリと持ちながらも何か大きな大いなるもので一つにつながっている・・・。
そういう縦糸や横糸の関係性って、人間の生命もそうだし、人類の歴史もそうだし、社会や世界の作られ方もそうだし、個人と他者との関係性もそうだし・・・・もうそのアナロジーは、僕らの世界そのものを映し出していると言っても過言じゃない。
勿論、一つ一つの文章も写真も物凄くクオリティーが高い。それだけでも圧倒的に凄い。何度でも読み返せるし、読み返したくなる。その部分部分の魅力を更に引き立たせているのが、雑誌全体のコンセプトであり、編集長の人間性そのものなんだろうと、創刊号から思っています。へこんでた時期も、この雑誌の文章や写真を読み返して元気だしたりしてたので、最近その思いを強くしておった次第。こうやってコツコツと、孤独にホンモノを追求している人がいるんだなー、って思ってた。そのホンモノで孤高であるがゆえに生まれてくる強さのようなもの、そういう無条件に放出されていたエネルギーを、放電にあやかって一人勝手に充電させてもらったものです。
岡本太郎に感じ入ってみたり、ピカソに感じ入ってみたりしたのも、そういう孤独にホンモノや本質を追求し続けている後姿の輝き。そういうもの。
そういう芸術や文学が本来持つ、輝きや煌きというもの。この風の旅人という稀有な雑誌からいつも感じていました。
あまり気軽に読める雑誌ではないですよ。重いですよ。ただ、その重さというのは重厚さであり、発表者の思いや祈りの厚みであり・・・。空虚で軽い現代というものがあるとすれば、一つのアンチテーゼのようなものです。ただ、この雑誌に重さを感じる人は、逆に言えば現代に軽さを感じているということ。そういう人こそ読んで欲しい。もし今はそんな気分になれないのなら、今はその時期ではないだけ。いつか読む日が来るまであたためておいてほしい。人生真面目に真剣に生きていると、きっとこの本が提示するコンセプトにぶち当たるんじゃないかと思います。(ちなみに、ココに連載している田口ランディの文章は物凄い圧倒的な文章ばかり。神がかってると最近思うほど。)
この雑誌の創刊号からの流れが分かるように、タイトルだけ下に書き出します。
(表紙の画像とかはココを見てください。)
1号<天空の下>、2号<水の惑星>、3号<森の記憶>、4号<石の永遠>、5号<都市という新しい自然>、6号<生命の星>、7号<母なる大地>、8号<生物の領域>、9号<人間の領域>、10号<水,風,土と生活>、11号<文明と荒野>、12号<混沌から“かたち”へ>、13号<生命系と人類>、14号<永遠回帰>、15号<人間の命>、16号<HOLY PLANET>、17号<LIVING ZERO>、18号<HEAVEN'S WILL>、19号<ONE LIFE>、20号<ALL REFLECTION>、21号<LIFE AND BEYOND>、22号<SIGN OF LIFE>、23号<OWN LIFE>、24号<ROUND OF LIFE>、25号<SPIRAL LIFE>、26号<LIFE ITSELF>、27号<WANDERING LIFE>、28号<FINE EXISTENCE 有 即 無>、29号<LIFE PRINCIPLE 有為自然>、30号<HUMAN REALITY 色即是空>、31号<時と命>、32号<時と廻>、33号<刻と哀>、34号<時と揺>(←最新号!)
このタイトルだけざっと見ても、なんとなく風の旅人が表現しようとしている世界観が透けて見えると思います。
数年前、色んな縁で編集長の佐伯さんと偶然話す機会がありました。自分はあまりにもこの雑誌が好きすぎて、この雑誌が好きです!ってあんまり言えなかったんです。なんかミーハーな感じがしてね。芸能人見たらとりあえずファンでもないのにファンです!って言って近づいている人みたいな気がして、なんか言えなかったんですよね。高校生の片思いみたいですけど笑
ただ、縁がある関係性って別に無理しなくても必ずまた出会うことになるっていう、そういう縁を漠然と信じてるんで、その当時自己アピールのカケラもせず静かにしていましたし、別にそのことを後悔も何もしませんでした。ただ、色んな縁で巡り巡って再度編集長の佐伯さんと話す機会があり、佐伯さんの人となり、それは熱さとか情熱とか思いとか先を見ている視線や眼差しとか、そういうホンモノの人特有の磁場ですが、そういうものに深く感じいりました。
そういう色んな縁があり、近いうちにわしも風の旅人にちょい役で出るかもしれません。風の旅人隠れファンの方は、さりげなくチェックしてみてください。雑誌に出ても、もう特に宣伝とかしないので見てる人だけ見てくれればいいんです。
■進藤万里子さんの写真展
前置きが長くなりましたが、そんだけ好きな風の旅人という雑誌。
ここに出ている書き手や写真家は、そんなホンモノを見つめる佐伯さんのフィルターがかかっているので、根底で共鳴する点が多いのです。基本的に、風の旅人に出ている写真家は全部チェックしているし、写真集も出ている人に関しては全部買いました。
その風の旅人の32号(2008年6月)「FIND the ROOT 永遠の現在 時と廻」に出ていた、進藤万里子さんという写真家の方がおられて、その展覧会をやっているということを知ったので、風の旅人愛読者のShinK氏と見てきた。
いい写真だった。独創的で。上のリンク先見てもらえば分かるけど、もう写真の概念をはみ出してるし、現実の概念もはみ出してる(夢とか脳内イメージとかそういう領域に近い)。色んな意味で既成概念におさまらない作品。というか、既成概念に押し込めようと思うこと自体が浅はかだし無意味! 進藤万里子さんの写真を言語化するのは困難なんだけど、そりゃあそうですよね。だから写真で表現してるんだし。
でも、佐伯さんがココで書いている写真への表現は素晴らしくウマイです。流石です。
進藤万里子さんご本人とも少し話してきました。ご本人曰く、自分でも何をとっているのか覚えてないって言ってました。写真の世界観は夢と現のあわい、その領域なんですね。勝手に納得してしまいました。
(話が現実世界へとぐるっと変わり・・)
■新丸ビル
その後はShinK氏と新丸ビルで雅楽を聴いて(偶然やってたのです!)、よきものを見て周り、未来の世界について語り合い、アクメの万年筆見たり、いい匂いがするキャンドルや香水に嗅覚を刺激され感じ入りながら、カンペールの靴を見つつ、最後にうまい豚カツ食べて帰った。こういうのって至福の時間ですね。最近はこういう時間を大切にしてます。
Shink氏とも共感しましたが、最近の商業ビルの中で、新丸ビルって群を抜いて好きです。丸ビルもいいんだろうけど、【新】丸ビルの方ね。空間の作り方は最高だと思う。あと、最近の丸の内界隈は道も広いし清潔感あるし緑が植えてあるし、すごく好きです。近くに緑に溢れた皇居もあるしね。丸の内界隈で珈琲飲んだりするのは至福。
でも、あそこは最初はZuccaのDragonflyカフェしかなかったんですよ!あれができたころは、丸の内って全くパットしなかったのに、見違えるように素晴らしい街になった。ああいう街全体を考えたデザインって大事。ものづくりは風の旅人のコンセプトに学ばなきゃ。 そういうことで、最近の丸の内は最高に好きな場所のひとつです。
今回も風の旅人への思いに溢れてて恐ろしく長くなったなー笑
読む人も疲れるでしょう。目がチカチカしますか?ピカチュウと同じく画面から離れて見て下さいね。読者に優しくない書き手ですみません。
風の旅人という稀有な雑誌があります。
何度かこのブログで取り上げようかと思っていましたが、最近は書くべきことが多すぎて、書こうというテーマに関してストックが既に数百個ほどたまっていて(大事なことよりお笑い番組とかを反射的に先に書いてるから追いつかない)、なかなか書くタイミングを逸してしまいました。
最近、このブログ書き込み常連になって頂いてるShinK氏という、博覧強記のあふれ出る才能(→学問、文芸、繊細さ、バランス・・全て)を持った彼にこの雑誌を紹介してみたところ、いたく気に入ってくれて彼のブログで推薦してもらったり、他にもこのブログにさりげなく書き込みをしていただいているマキという、これまたエネルギー・才能・歌・芸術・絵画・知性・愛・・全てに溢れた女性も定期購読していただいたり、れいこという、知性・文才・エネルギー・優しさ・温かさ・美しさ・・全てに溢れた女性も定期購読していただいたり、周囲におる好きな人に不意にすすめたら、みんな興味もってくれて非常にうれしい、そんな雑誌。上のみなさん、もう10年近い付き合い。10年くらい付き合っていると、どんどんその人の深みや厚みを帯びた魅力が分かるというか。常に自分を大切にしてコツコツと世界から学んでいる人って、その人自体の豊穣さが10年たって色褪せるばかりか、寧ろどんどんとその彩りは華やかになり無限の彩りを帯びてくるようになっている。そんな気がします。見習わなきゃいかん。
他の人の紹介はともかく笑、風の旅人の雑誌の紹介。
この世知辛い時代に、稀有で硬派で骨太な雑誌。他の雑誌と比較できない。ジャンルも指定できない。
わしは神田の三省堂で出たばかりの創刊号を偶然手に取ってから、稲妻が走るように衝撃を受け、それ以降ずっと購入し、全てを熟読してます。時には未だに何度も読み返してしまう、風の旅人とは自分にとってそういう雑誌。
創刊号の写真に震えた。
「天界に、生あり死あり」という東チベットの僧侶の写真(→野町和嘉)、「天の荘厳・白銀の世界」というカラコルムの厳しい冬山の写真(→水越武)。
圧倒的な写真。もう凄いとか美しいとか、そんな言葉も出ない衝撃だった。
しかも、文章もすごい。白川静をはじめとして、凄まじい面子。こんな組み合わせ他では見たことないという超一流の執筆陣と、超一流の写真家。
全てが圧倒的でした。もう他の雑誌と比べることができない、相対化できない価値観を提示してきた雑誌でした。それは2003年4月の5年前のことです。
この雑誌の特筆すべき点は色々あります。
まず一つの号、それ自体でテーマがあり、そのテーマの横糸をたどって、一人一人の書き手や写真家が作品を、縦糸として織り成している。そして、その営みが雑誌一冊の全体として統合されている。部分と全体の関係性が考えられている。
そして、さらに各号自体が、他の号とも縦糸や横糸の関係性でつながっている。手塚治虫の火の鳥みたいな、部分と全体が複雑に絡み合って相互に影響している、絶妙なバランスがあります。それは編集長佐伯さんのイメージだろうし、そのイメージを雑誌という形で具現化しているのは奇跡的。1-11号の大テーマは「森羅万象と人間」、12-15号が「自然と人間のあいだ」、16-24号が「世界と人間のあいだ」、25-30号が「われらの時代」、31号からが「永遠の現在」。それぞれの大テーマに沿って号全体を示唆する表紙の絵や写真のモチーフも常に流転している。でも、それは大きい振幅をユラリユラリと持ちながらも何か大きな大いなるもので一つにつながっている・・・。
そういう縦糸や横糸の関係性って、人間の生命もそうだし、人類の歴史もそうだし、社会や世界の作られ方もそうだし、個人と他者との関係性もそうだし・・・・もうそのアナロジーは、僕らの世界そのものを映し出していると言っても過言じゃない。
勿論、一つ一つの文章も写真も物凄くクオリティーが高い。それだけでも圧倒的に凄い。何度でも読み返せるし、読み返したくなる。その部分部分の魅力を更に引き立たせているのが、雑誌全体のコンセプトであり、編集長の人間性そのものなんだろうと、創刊号から思っています。へこんでた時期も、この雑誌の文章や写真を読み返して元気だしたりしてたので、最近その思いを強くしておった次第。こうやってコツコツと、孤独にホンモノを追求している人がいるんだなー、って思ってた。そのホンモノで孤高であるがゆえに生まれてくる強さのようなもの、そういう無条件に放出されていたエネルギーを、放電にあやかって一人勝手に充電させてもらったものです。
岡本太郎に感じ入ってみたり、ピカソに感じ入ってみたりしたのも、そういう孤独にホンモノや本質を追求し続けている後姿の輝き。そういうもの。
そういう芸術や文学が本来持つ、輝きや煌きというもの。この風の旅人という稀有な雑誌からいつも感じていました。
あまり気軽に読める雑誌ではないですよ。重いですよ。ただ、その重さというのは重厚さであり、発表者の思いや祈りの厚みであり・・・。空虚で軽い現代というものがあるとすれば、一つのアンチテーゼのようなものです。ただ、この雑誌に重さを感じる人は、逆に言えば現代に軽さを感じているということ。そういう人こそ読んで欲しい。もし今はそんな気分になれないのなら、今はその時期ではないだけ。いつか読む日が来るまであたためておいてほしい。人生真面目に真剣に生きていると、きっとこの本が提示するコンセプトにぶち当たるんじゃないかと思います。(ちなみに、ココに連載している田口ランディの文章は物凄い圧倒的な文章ばかり。神がかってると最近思うほど。)
この雑誌の創刊号からの流れが分かるように、タイトルだけ下に書き出します。
(表紙の画像とかはココを見てください。)
1号<天空の下>、2号<水の惑星>、3号<森の記憶>、4号<石の永遠>、5号<都市という新しい自然>、6号<生命の星>、7号<母なる大地>、8号<生物の領域>、9号<人間の領域>、10号<水,風,土と生活>、11号<文明と荒野>、12号<混沌から“かたち”へ>、13号<生命系と人類>、14号<永遠回帰>、15号<人間の命>、16号<HOLY PLANET>、17号<LIVING ZERO>、18号<HEAVEN'S WILL>、19号<ONE LIFE>、20号<ALL REFLECTION>、21号<LIFE AND BEYOND>、22号<SIGN OF LIFE>、23号<OWN LIFE>、24号<ROUND OF LIFE>、25号<SPIRAL LIFE>、26号<LIFE ITSELF>、27号<WANDERING LIFE>、28号<FINE EXISTENCE 有 即 無>、29号<LIFE PRINCIPLE 有為自然>、30号<HUMAN REALITY 色即是空>、31号<時と命>、32号<時と廻>、33号<刻と哀>、34号<時と揺>(←最新号!)
このタイトルだけざっと見ても、なんとなく風の旅人が表現しようとしている世界観が透けて見えると思います。
数年前、色んな縁で編集長の佐伯さんと偶然話す機会がありました。自分はあまりにもこの雑誌が好きすぎて、この雑誌が好きです!ってあんまり言えなかったんです。なんかミーハーな感じがしてね。芸能人見たらとりあえずファンでもないのにファンです!って言って近づいている人みたいな気がして、なんか言えなかったんですよね。高校生の片思いみたいですけど笑
ただ、縁がある関係性って別に無理しなくても必ずまた出会うことになるっていう、そういう縁を漠然と信じてるんで、その当時自己アピールのカケラもせず静かにしていましたし、別にそのことを後悔も何もしませんでした。ただ、色んな縁で巡り巡って再度編集長の佐伯さんと話す機会があり、佐伯さんの人となり、それは熱さとか情熱とか思いとか先を見ている視線や眼差しとか、そういうホンモノの人特有の磁場ですが、そういうものに深く感じいりました。
そういう色んな縁があり、近いうちにわしも風の旅人にちょい役で出るかもしれません。風の旅人隠れファンの方は、さりげなくチェックしてみてください。雑誌に出ても、もう特に宣伝とかしないので見てる人だけ見てくれればいいんです。
■進藤万里子さんの写真展
前置きが長くなりましたが、そんだけ好きな風の旅人という雑誌。
ここに出ている書き手や写真家は、そんなホンモノを見つめる佐伯さんのフィルターがかかっているので、根底で共鳴する点が多いのです。基本的に、風の旅人に出ている写真家は全部チェックしているし、写真集も出ている人に関しては全部買いました。
その風の旅人の32号(2008年6月)「FIND the ROOT 永遠の現在 時と廻」に出ていた、進藤万里子さんという写真家の方がおられて、その展覧会をやっているということを知ったので、風の旅人愛読者のShinK氏と見てきた。
いい写真だった。独創的で。上のリンク先見てもらえば分かるけど、もう写真の概念をはみ出してるし、現実の概念もはみ出してる(夢とか脳内イメージとかそういう領域に近い)。色んな意味で既成概念におさまらない作品。というか、既成概念に押し込めようと思うこと自体が浅はかだし無意味! 進藤万里子さんの写真を言語化するのは困難なんだけど、そりゃあそうですよね。だから写真で表現してるんだし。
でも、佐伯さんがココで書いている写真への表現は素晴らしくウマイです。流石です。
進藤万里子さんご本人とも少し話してきました。ご本人曰く、自分でも何をとっているのか覚えてないって言ってました。写真の世界観は夢と現のあわい、その領域なんですね。勝手に納得してしまいました。
(話が現実世界へとぐるっと変わり・・)
■新丸ビル
その後はShinK氏と新丸ビルで雅楽を聴いて(偶然やってたのです!)、よきものを見て周り、未来の世界について語り合い、アクメの万年筆見たり、いい匂いがするキャンドルや香水に嗅覚を刺激され感じ入りながら、カンペールの靴を見つつ、最後にうまい豚カツ食べて帰った。こういうのって至福の時間ですね。最近はこういう時間を大切にしてます。
Shink氏とも共感しましたが、最近の商業ビルの中で、新丸ビルって群を抜いて好きです。丸ビルもいいんだろうけど、【新】丸ビルの方ね。空間の作り方は最高だと思う。あと、最近の丸の内界隈は道も広いし清潔感あるし緑が植えてあるし、すごく好きです。近くに緑に溢れた皇居もあるしね。丸の内界隈で珈琲飲んだりするのは至福。
でも、あそこは最初はZuccaのDragonflyカフェしかなかったんですよ!あれができたころは、丸の内って全くパットしなかったのに、見違えるように素晴らしい街になった。ああいう街全体を考えたデザインって大事。ものづくりは風の旅人のコンセプトに学ばなきゃ。 そういうことで、最近の丸の内は最高に好きな場所のひとつです。
今回も風の旅人への思いに溢れてて恐ろしく長くなったなー笑
読む人も疲れるでしょう。目がチカチカしますか?ピカチュウと同じく画面から離れて見て下さいね。読者に優しくない書き手ですみません。
今も24号の水中写真に見入っていたところ。
生と死の対比させていて、またまた衝撃を受けました。
特に、カニが数日後にバクテリアに無残に処理されていく様子、子孫を残すためエネルギー全開だったサケが川底で朽ちている姿など。
写真だけでもいいけれど、そこに添えられた文章との連携が絶妙です。
写真+短い文章による相互補完の見せ方に、強い関心あり。
もちろん、今日の写真みたいに芸術は想像力で見る楽しさもあるから、どれか一つがいいわけじゃ全然ないけど。
そして、今『風の旅人』HPみていて気がついたんだけど、8号には、星野さんの写真が載っている!!これはバックナンバーゲットせねば。
いろいろありがとう!そして、芸術と思索の秋をエンジョイしようー。
勝手にブログにShinKとして登場させちゃいました笑
ShinK氏はRym氏と同じく、滅茶苦茶アンテナ広いから、知ってるんだろうなーとか勝手におもってたんだけど意外に知らなかったとは。まあ大きい本屋にしか置いてないし、しかも本屋もどこ置けばいいかわからないから笑、変なとこ置いてあるんだよね。旅行のとことか、写真のとことか・・・。まあ縦割り社会、レッテル張り社会では、ああいうエッジ表現をしている媒体は扱いに苦しむのかも。
わしは、ShinK氏の知識量の多さにいつも圧倒されてるんだけど、いつもこちらが一方的に情報をもらっている気がしてたんで、ShinK氏に知らないのを教えることができてすごく光栄ですよ。また色々紹介します。共有しましょう!
薦めてもらった「リスク」って本もすごく面白そうでアマゾンで注文しましたよ。アマゾンドットコム最高。Internetの普及に感謝。
風の旅人は、写真深いよね。ほんと。
なんか芸術とジャーナリズムの境界ギリギリを行ってる。芸術性がつよすぎると僕ら一般人には伝わりにくい、ジャーナリズムが強いとメッセージ性強すぎてアレルギー反応出す人がいる。その境界。あわい。そのあたりを表現してるのよね。あの雑誌の作品群は素晴らしい。
バックナンバーもいいのが多いよー。なかなかでかい本屋じゃないと全部のバックナンバー揃ってないんだけど、是非手にとってみてほしいな。色々買いたくなると思ふ。俺が衝撃を受けた創刊号も凄いよ!
読みふけっています。
今まで、雑誌とかお洋服とか、私は自分で購入するものって、「この雑誌が全般的に良い」とか「このブランドのお洋服は全部好き」とかって感じではなく、「この記事が良いから今月号は買う」とか、ブランドに限らず気に入った服はどんなに高くてもとっても安くても買う、というスタンスでした。でも。風の旅人は、毎号がすべて印象深く感じ入ってしまうような濃厚な雑誌なのだと思います。だから、最高の雑誌に出会うきっかけをくれてどうもありがとう。
32号の田口ランディさんの、読んだよ。ぞわっとした。私の心の芯に触れられた感じがして、びっくりした、真剣に。
***************
世界はえたいが知れず、理解不能で、まるで迷宮だ。その世界の本質的な謎に触れてしまったのだ。私たちの意識は世界をわかったつもりになっているだけで、ほんとうはなにひとつわかっていない。でも、わからなければ都合が悪いからわかったことにして生きているだけ。私は必死で世界に意味を与え、世界をありあわせの言葉で繋ぎ足して把握してきた。
***************
↑ここんとこ。
ちょっと、衝撃が強すぎて、なんかうまいことコメントできないけど。とにかく打ちのめされ感満点です。
これからもたくさんの衝撃的かつ刺激的な、感動を与えてくれる記事や写真に出会えるかと思うと、毎号毎号楽しみで仕方ありません。
VIVA!風の旅人!
ACMEのボールペン、研修医1年目からずっと、愛用しています。デザインもかわいいし。書き心地もよし。
なんか、話題に出てうれしかったもので♪
貴女も勝手に本文に登場させちゃいました笑
風の旅人は、時間軸を強烈に意識して作られれているから、ある号単体も勿論いいんだけど、何号か揃って読むと、またその全体像の中の部分として読めるというか、そういう複雑な読み方ができるのよね。
その辺の本屋にないこともあるし、確実に届く定期購読は是非ともお奨めなのです。一冊1200円なんてあの質を考えると安い!一冊一冊、あれをテーマに勉強会ができるよね。風の旅人ゼミ。
2008年6月vol.32にある、田口ランディの【アウトサイダーアートー迷宮の謎ー】っていう文章、これは本当に名文だと思います。表現とは何か、そういうものを突き詰めた文章。今までこんなにスッキリ書いてくれた人がいただろうか!
俺も、表現ってなんだろう?って思ってた。ただの自己顕示欲?虚栄心?衝動?他者とのコミュニケーション手段??なんかどれもシックリこないというか、そんな気がしてたのよ。
牧が少し引用してくれてますが、表現に携わっている人は、風の旅人買って読んでほしいな。進藤万里子さんの写真も丁度載っている号ですよ。
ACMEのボールペン、俺はフランク・ロイド・ライト!(尊敬する建築家)のやつ使ってる。ペン先はローラーボール使ってたんだけど、実はペン先だけ万年筆にも変えられる!っていう素晴らしいことを店員さんから聞いたので、万年筆として使う予定。インクも買ってるのよ。今の病院が紙カルテだから万年筆で書く機会多いけど、電子カルテになると手で書く機会減っちゃうかなぁ。ブログもパソコンうちだし。
まあブログを万年筆で書いてスキャナーでアップしてもタダの自己満足だし笑
万年筆で書くようになってから、なんか字が綺麗で丁寧になってきていい効果生んでます。
最近の数冊が手元にありますが、まだ十分に噛み砕けてません。そのくらい濃密です。じっくり味わっていくつもりです。スルメのように。
新丸ビル、私も好きです!一階とか、なんか教会チックじゃないですか?
丸の内界隈は、ほんときれいです。常にきれいなお花で溢れてますし、歩くだけで幸せな気分になります。
会社が丸の内仲通り沿いなので、東京で一番ウロウロする場所でもあります。
なんか勝手に文章中で登場させちゃった人がこうやってコメント欄に勢ぞろいすると、「コメント書け~!」って無意識な強制をしていたのではないかと申し訳ない気にもなります笑 まあそれはそれとして、そんな義理堅いみんなが好きです。
自分が大切にして好きであるものを、同期して気に入ってくれるっていうのは、なんか自分を理解してくれたようでもあるしね。前からほんとに好きだったんです。
俺も風の旅人はまだ全然噛み砕けてないよ!文章をちゃんと理解できたと思えない時もあって、それはまだ自分の期が熟してないんだろうなと思ってソッとしてます。写真が持つ磁場に惹かれて思わずページを開けちゃうんで、そのときにまたわしもスルメのように味わってみようと思っとる。モグモグ。
新丸ビル、いいよね!六本木ヒルズ、表参道ヒルズ・・・もう何がなんだか覚えてないほど商業ビルが乱立して、もう食傷気味でもあったし、「単に洋服とか飲食店とかドッキングさせるだけの商業ビルは飽きたなー」とか思ってた一人ですが、新丸ビルは丸の内界隈(地域)との全体性が考えられてるし、内装でかもし出す空気感がいいよね!そうそう、一階とか教会みたいな日本じゃない荘厳な感じが醸しでとる。
俺も花があったり緑があったり、あの全体性が好きなんだよね。そりゃあ後から植えた人工的で意図的なものかもしれないけど、全体が持つ空気感としては素敵だと思う。だから、そこで吹く風なんかも歩いてて気持ちいんだろうね。その場が持つ空気の恩恵を受けれる気が。
そんなとこに職場があるなんて幸せ! ギロッポンはまだ変な空気感だから・・。麻布十番とか西麻布とか広尾とか白金とかは全体としてすごくいいんだけどねー。