日常

荒木経惟

2006-11-15 00:32:48 | 
先日、ふと久々に本屋をぶらつき、荒木経惟(アラーキー)の<センチメンタルな旅・冬の旅>を偶然目にして、少し見てみたら、なんだか本屋で立ち読みするのがもったいなくて、おもわず購入して家で読みました。号泣。
この本は奥さんの陽子さんが死ぬまでの過程を、ただただ写真でとり続けている写真集です。生と死。そして愛。究極のテーマです。simple is best.
もし機会があれば手にとってみてください。

そういや、最近出た川内倫子さんの<Cui Cui>も祖父の死をテーマにしていてとても深い作品でした。

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<センチメンタルな旅・冬の旅>より抜粋
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本当にお世話になっています
あなたのやさしさが胸にしみわたるほどありがたくて
それを支えにしてこれからの治療もがんばっていけそうです
でも こういうことになって 改めてあなたの素晴らしさを認識するなんて おかしいものですね
人間はこういう状況にならないと物事が見えてこないのかもしれないな などと思いました
今は あなたが顔を見せてくれるだけでとても嬉しい
どうか身体に気をつけてね 私もがんばりますから****************************************

2 コメント

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センチメンタル (kurihara)
2006-11-15 01:35:14
この写真集ぼくも持っているよ。
二十歳くらいのときに、原宿でやっていた写真展に行ったんだ。
ヌード写真しか撮ってないのではというアラーキーのイメージが一新したを覚えています。
写真を見に行って始めて、感情を揺さぶられた初体験でもありました。
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あらーきー (いなば)
2006-11-15 12:11:44
アラーキーの中でも名作中の名作なんだろうけど、一部テレビとかで見たことがある写真はあったけど、通して見たのは初めてでした。アラーキーの中の代表作なんだろうね。
少なくとも、アラーキーをあまり知らなくても、普通に泣ける写真集だと思います。たしかに世間的にヌードのイメージ強いし、それは本人もこだわってるんだけど、こういう何気ない日常の喜怒哀楽を根本的に表現したいのだろうと改めて好きになったよ。

川内倫子さんの<Cui Cui>もお奨めよ。是非見てみて。
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