日常

勇気づける

2015-11-26 00:29:56 | 考え
原発の専門家の先生の話を聞いていて思ったことがある。

現代は、高度な専門分化の時代になった。
それぞれの専門分野は、専門外にはよく分からないのが実情。

閉鎖的な専門世界が起こす問題は、実際のところ専門外にはよく分からない問題が多い・・・・。
原発でも政治でも科学でも・・・なんでもそうだ。


専門家の失敗に対して、批判したり文句を言うこともいいが、発想を転換させて、むしろ彼らを勇気づけることのほうが大事だと思う。
なぜなら、問題を起こした人こそ、その解決法も分かるはずだから。その人に挽回してもらうしかない。

だから、くじけさせるより、勇気を持って先に進んでもらう道を選んでもらいたい。
「失敗は誰にでもある。でも、その失敗を挽回するのもあなたしかいない。
信頼しているから、もっといい仕事をして失敗を取り戻して!
先に進む勇気を出して!任せたよ!」
と、勇気づけや愛ある声援を送る方がいい。


失敗は確かに目立つ。
でも、その専門家の方々は、目立たない日の当たらないところで、きっとより多くのいいこともしているはず。

ちいさく疑ってもいいが、それよりおおきく、信じる。
人間は、強いように見えて、意外に弱く脆く壊れやすくできている。
表面だけ見ているとよく分からないが、内面では必ず傷ついている。


専門家の批判ばかりしていると、当事者も、周囲にいる善意ある専門家たちも、やる気がそげる。
その専門家には挽回が無理であっても、その周りにいる専門家が立ちあがり、なんとかしてくれるかもしれないから。
言い訳や自己正当化ばかりして、逃げ続ける人を周囲が作りだしてしまうかもしれないから。

失敗を起こした人の文句や批判より、その人が失敗を認める勇気や、それでも先に進んでいく勇気を与えることをしたい。

自分の感情処理のためではなく、ほんとうに全体の事を長期的に考えるならば、きっとその方がいいはずだ。
自分の中に沸き起こった感情は、外的な刺激をきっかけとして自分の中から沸き起こったものだから、自分自身が責任もって対応すればいい。

だから、色々な問題を抱えて日々苦悩している専門家のみなさんには、勇気をもって、なんとか踏ん張って頑張って乗り越えてほしいと、心からエールを送り続けよう。