行きかふ年もまた旅人なり

日本の歴史や文学(主に近代)について、感想等を紹介しますが、毎日はできません。
ふぅ、徒然なるままに日暮したい・・・。

気になるってば!

2009-03-12 23:53:22 | Weblog
 今日は仕事の関係で出張。子ども達のお守りがいなかったため、子ども等と同室で話合いを行った。子ども達にはとりあえず、ビデオでも見せておこう、という事で、彼らが選んだ番組を再生した。『千と千尋の神隠し』を選びおって・・・。私はテレビを背中に話合いを続けていたが、背後の音声が異様に気になる。仕事どころではない。カオナシと千が、銭婆の所へ向かう場面で話合い終了。もう少しで結末なのだが・・・、と感じながら続きが気になって仕方がない!!

 昨夜、散々ジブリ曲を聴いていただけに見たくなってしまった。仕事である事はすっかり忘れていた。

 また、待ち時間が長過ぎて、この時間から再読し始めた『天と地と』で長尾為景の死まで読破してしまった。ホントに仕事・・・ですか?

癒やしの音楽

2009-03-12 00:50:12 | Weblog
 昨年の11月に発売された「スタジオジブリの歌」。

 『風の谷のナウシカ』から『崖の上のポニョ』まで19作品の主題歌を中心に収録されている。このうち14作品を観ていた事を知った。ジブリ作品のうち、私が最初に出会ったのは『天空の城ラピュタ』だった。いや、宮崎監督作品であれば『カリオストロの城』だったかもしれない。

 たかがアニメ、とは思わない。作り手が真剣で、また、作品に込められたメッセージがあればあるほど、作品の質は格段に上がる。その表現方法がアニメだったに過ぎない。

 さて、仕事に擦り減らされた心を癒やしてくれる曲はたくさんあるが、最近、『猫の恩返し』(風になる)が心地よく心に響く。いいなあ、ねこ。気ままな姿に憧れる。
 『紅の豚』(時には昔の話を)は聴いていて泣いてしまった事があった。『火垂るの墓』は中学生の頃観たが、アニメであんなに泣いたのはこれが最初で最期だった。この作品だけは二度と観れない。もし、精神的に落ちている時に観たら、自分自身が何て小さな存在なのか、この程度で落ち込むな、と思うか、一緒になって落ちる所まで落ちるか、危険な賭けになりそうだ。

 各作品、一つのメッセージがあり、その作品をイメージした一貫した一言となっている。糸井重里氏が優れたコピーライターなのだ、と実感せずにはいられない。「4歳と14歳で生きようと思った。」(火垂るの墓)、「生きろ。」(もののけ姫)は強烈だった。「好きな人が、できました。」(耳をすませば)はストレートで、清々しい気持ちにさえ、させてくれるコピーだと思う。もう少し頑張れるぞ、と励まされる気分になるのは、「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。」(魔女の宅急便)であり、最も気に入っているコピーである。

 寝る間も惜しんで思う存分観たい衝動があるが、現実に戻れなくなりそうなので、思ってみただけである。